中国における「海外旅行の回復元年」とも言われる2024年。訪日旅行も活況で、2024年4月の中国人訪日客数は韓国に次いで2番目に多い53万3,600人でした。夏の旅行シーズンに向けて需要は順調に推移するとみられ、各方面で中国市場に向けた対策が急がれています。
そこで訪日ラボでは、中国市場の最新動向と中国SNSトレンドを解説するオンラインセミナーを開催。「プロ」の目線から中国の市場動向や最新の中国SNSの事情をお伝えしました。
本記事では、セミナー内で訪日ラボ中国人スタッフが紹介した中国旅行トレンドのなかからホットな内容をピックアップしてお届けします。
今回のテーマは「中国の富裕層・ミドルクラス旅行者の最新旅行トレンド」。富裕層へのアプローチ方法やプロモーションのポイントについて解説します。
今の訪日中国人は、富裕層・ミドルクラスが比較的多い
セミナーでは、訪日ラボの中国人スタッフであり、中国SNSで在日インフルエンサーとしても活躍する熊 孟華(ユウ モウカ)が登壇。複数のSNSアカウントを運用して得た知見をもとに、中国の最新旅行トレンドについて紹介しました。
2024年4月の最新データによると、4月の訪日中国人数は53万3,600人。数でこそ1位の韓国(66万1,200人)に及びませんでしたが、 2024年1Q(1月〜3月)の観光消費額は国・地域別で中国が最多でした。金額総額は3,526億円で、全体の20%を占めています。
またコロナ禍前後の回復率を見ると、4月の訪日中国人客数は2019年比-26.5%、観光消費額は2019年比-16.9%です。観光客数よりも観光消費額の回復が早いことから、現在、日本を訪れる訪日中国人は富裕層からミドルクラス、つまり比較的お金に余裕があり、旅行消費単価が高い層であることがわかります。
<参照>
観光庁:訪日外国人消費動向調査(2024年1-3月期の調査結果(1次速報)の概要)
中国富裕層・ミドルクラスの旅行トレンド
円安の影響もあり、訪日中国人の消費意欲は旺盛。ハイブランドの商品に割安感も生まれ、「日本に来たら、お土産はヴィトン」と言われるほどだとか。伝統工芸品など「日本でしか買えないもの」に対する注目も高く、“限定感”やユニークポイントを訴求することが効果的です。
また、富裕層に限らず、中国人全体の旅行トレンドとして「自然・アウトドア・スポーツ」の人気が高まっています。コロナ禍で健康志向が高まったことが理由で、自然の豊かな公園でリフレッシュしたり、ランニングを習慣にしたりする人が増加。旅行の過ごし方も同様に、海や山など自然の中でのレジャーが人気です。
関連記事:中国人の旅行トレンド3選!「自然・アウトドア」「博物館・美術館」が人気
富裕層向けの観光コンテンツとして、例えばクルージングなどのマリンツアーは、企画の認知度を高めることができれば、必然的に客は集まるのではないかと熊は分析します。近年では中国人旅行客のFIT(個人旅行)化が進んでいますが、ツアーの最低実施人数が6〜8人などの場合でも、SNSで同行者を募集して参加する個人旅行者も多いといいます。実際にSNSではユーザーの年齢を問わず「◯◯ツアーに一緒に行ってくれる人募集中」などの呼びかけが頻繁に行われているのだそうです。
中国富裕層向けプロモーションのポイント
富裕層向けのプロモーションとして、まず取り組みたいのが富裕層をメインターゲットにした旅行会社へのアプローチです。中国には富裕層向けの旅行商材のみを扱う旅行会社も多く、そうした会社へ情報を発信することで、富裕層への認知度拡大を狙えます。
また、SNSでの情報発信も有効です。「全民SNS」と呼ばれる近年の中国では、インターネットユーザーは10億人を超え、そのうちの約95%がSNSを使っています。インターネットユーザーのボリュームゾーンは、人口や収入割合の高いX・Y世代や、今後成長が期待されるZ世代です(※1)。その中にはもちろん高所得者層も含まれています。SNSに情報を蓄積し、日常的に情報の刷り込みを行うことで、認知度向上と誘客促進を目指すことができます。
注意が必要な点としては、「中国人富裕層」といってもさまざまで、熊いわく「トップレベルの富裕層はかなりクローズドなコミュニティの中にいる」ので、なかなかアプローチが難しいとのこと。しかし一般的な富裕層、例えば一回の食事に一人当たり3〜4万円、宿泊費に一泊20万円程度かけられる層であれば、SNSのプロモーションや旅行会社などから、十分リーチが可能とのことです。
この続きから読める内容
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