化粧品メーカーはどうやって通販・越境ECをインバウンドに活用すべきなのか?
インバウンド市場が盛り上がる中で、化粧品メーカーが通販・越境ECを活用することでインバウンド集客する事例が増えています。化粧品メーカーの通販・越境ECを活用した成功事例では、効果的にマーケティングを行えています。このページでは、化粧品メーカーのインバウンド対策やインバウンド集客における通販・越境ECの活用について、次の3つの事例を取り上げます。
- 化粧品メーカー×通販・越境EC事例その①:コーセーとオッペン、中国向け越境EC「ワンドウ」に出店
- 化粧品メーカー×通販・越境EC事例その②:オッペン化粧品、中国向け越境EC『豌豆公主(ワンドウ)』に出店
- 化粧品メーカー×通販・越境EC事例その③:資生堂、EC売上高比率を現在の8%から2020年に15%に引き上げる中期経営計画を発表
化粧品メーカーの通販・越境ECによるインバウンド対策やインバウンド集客には、訪日中ではない外国人にもマーケティングできるというメリットがあります。インバウンド業界でよく用いられる用語の一つに「旅マエ・旅ナカ・旅アト」というものがあり、これはそれぞれ「訪日前・訪日中・訪日後」を表します。通販・越境ECは特に旅マエや旅アトの、日本にいないインバウンドにマーケティングをする手段として利用されています。たとえば、訪日中に気に入った食品がありこれを自分の国に帰っても食べたい、というインバウンドからのニーズがあった場合、その食品を取り扱うメーカーが越境ECサイトに出店していれば、外国人は自分の国でもその食品を手に入れられるということです。通販・越境ECを利用することで、旅アトにもマーケティングのチャンスを広げることができます。
ここでは、化粧品メーカーという業界・業種における通販・越境ECによるインバウンド対策事例を紹介していきます。
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「広告運用」の資料を無料でダウンロードする「越境ECサイト制作」の資料を無料でダウンロードする「多言語サイト制作」の資料を無料でダウンロードするコーセーとオッペン、中国向け越境EC「ワンドウ」に出店
中国向け越境ECプラットフォーム「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」を運営する、Inagora(インアゴーラ)株式会社は、株式会社コーセーの通信販売専門子会社であるコーセープロビジョン株式会社の販売するブランド「米肌(まいはだ)」の商品を、2017年10月18日(水)より『豌豆公主(ワンドウ)』に出店を開始しました。
インアゴーラは、日本の通販市場で人気の「米肌~MAIHADA~」の中国展開をサポートします。「米肌~MAIHADA~」は、造り酒屋に古くから伝わる醸造発酵技術を応用して生まれた成分「ライスパワーNo.11」を主要成分として配合した、加齢とともに低下する肌の水分保持力に着目したスキンケアブランドです。30~40代中心の乾燥、毛穴、ハリ不足に悩む女性を対象とした「肌潤化粧水」「肌潤クリーム」「肌潤改善エッセンス<医薬部外品>」など、合計16種類の商品を販売します。インアゴーラはコーセープロビジョンとともに、日本の独自技術を活かしたスキンケアを提案していきます。コーセープロビジョン株式会社は、株式会社コーセー00%出資の通信販売業子会社として2011年8月に設立しました。現在は、理想的な素肌のうるおいを目指す「米肌(まいはだ)」ブランドを展開しています
オッペン化粧品、中国向け越境EC『豌豆公主(ワンドウ)』に出店
中国向け越境ECプラットフォーム「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」を運営する、Inagora(インアゴーラ)株式会社は、オッペン化粧品株式会社の美白スキンケアブランド「DRメディアッククリスタル」全7点及びメイクブランド「ジュヴール」全4色を、2017年10月16日(月)より『豌豆公主(ワンドウ)』に出店開始しました。インアゴーラは、オッペン化粧品の創業当初からの夢「オッペンの美の花を世界に咲かせる」を実現させるべく、オッペン化粧品の中国進出をサポート致します。まずは美白スキンケアブランド「DRメディアッククリスタル」全7点、メイクブランド 「ジュヴール」のリップグロス全4色の販売からスタートし、市場のニーズを把握しながら他オッペンブランドの展開も視野に入れています。
「DRメディアッククリスタル」は、オッペン化粧品株式会社の中でも長年の肌研究の集大成により、独自の「EX理論」を構築し「白さの質」を高めることに成功した美白ブランドです。美白効果を狙いながらも、肌老化を防ぎ、肌全体を整えていくことのできる美白ケアアイテムです。今後は、インアゴーラはオッペン化粧品とともに、高品質なスキンケアアイテム、メークアップアイテムを提案していきます。
資生堂、EC売上高比率を現在の8%から2020年に15%に引き上げる中期経営計画を発表
資生堂は3月5日、連結売上高に占めるEC売上高比率を現在の8%から2020年に15%に引き上げる中期経営計画を発表しました。国別のEC比率は中国事業で40%、「watashi+(ワタシプラス)」を展開する日本では10%弱を見込む予定です。2017年12月期における連結売上高は1兆50億6200万円。このうちEC売上高は8%を占めた。自社で手がけるECと外部企業が運営するEC売上の合計はグローバルで約800億円。資生堂はラグジュアリーブランドのECを手がける米国のVIOLET GREY社へ出資しています。
デジタル分野を強化するため、ビジネスプロセスの進化、ITプラットフォームの統合、データの一元管理などへ今後3年間で累計270億円を投資します。社員のデジタルリテラシー向上を目的とし、2020年までに延べ5000人がデジタルアカデミーを受講する計画。化粧品ユーザーのトレンドを踏まえ、パーソナライゼーションを実現する事業モデルを構築することにも言及。化粧品の技術を融合することで、新しい事業を実現するとしています。資生堂はオンラインショップ機能を備えた美容情報サイト「ワタシプラス」を2012年4月に開設しました。会員数は2017年11月時点で300万人。資生堂は2017年、化粧品ブランド「草花木果」の通販で知られる、当時100%出資の子会社だったキナリを通販大手スクロールに売却しています。