百貨店・デパートはどうやって通販・越境ECをインバウンドに活用すべきなのか?
インバウンド市場が盛り上がる中で、百貨店・デパートが通販・越境ECを活用することでインバウンド集客する事例が増えています。百貨店・デパートの通販・越境ECを活用した成功事例では、効果的にマーケティングを行えています。このページでは、百貨店・デパートのインバウンド対策やインバウンド集客における通販・越境ECの活用について、次の3つの事例を取り上げます。
- 百貨店・デパート×通販・越境EC事例その①:近鉄百貨店/京東の越境ECサイトへ旗艦店を初出店
- 百貨店・デパート×通販・越境EC事例その②:阪急百貨店 公式コスメ通販サイト「HANKYU BEAUTY」中国向け越境EC『豌豆公主(ワンドウ)』に出店
百貨店・デパートの通販・越境ECによるインバウンド対策やインバウンド集客には、訪日中ではない外国人にもマーケティングできるというメリットがあります。インバウンド業界でよく用いられる用語の一つに「旅マエ・旅ナカ・旅アト」というものがあり、これはそれぞれ「訪日前・訪日中・訪日後」を表します。通販・越境ECは特に旅マエや旅アトの、日本にいないインバウンドにマーケティングをする手段として利用されています。たとえば、訪日中に気に入った食品がありこれを自分の国に帰っても食べたい、というインバウンドからのニーズがあった場合、その食品を取り扱うメーカーが越境ECサイトに出店していれば、外国人は自分の国でもその食品を手に入れられるということです。通販・越境ECを利用することで、旅アトにもマーケティングのチャンスを広げることができます。
ここでは、百貨店・デパートという業界・業種における通販・越境ECによるインバウンド対策事例を紹介していきます。
百貨店・デパートの通販・越境ECに関連するインバウンド対策資料を無料で詳しく見てみる
「広告運用」の資料を無料でダウンロードする「越境ECサイト制作」の資料を無料でダウンロードする「多言語サイト制作」の資料を無料でダウンロードする近鉄百貨店/京東の越境ECサイトへ旗艦店を初出店
ECサイト「京東商城(ジンドンしょうじょう)」を運営する京東集団(ジンドンしゅうだん)は7月30日、近鉄百貨店と戦略的業務提携を締結し、近鉄百貨店が越境ECサイト「京東全球購」に海外旗艦店として初出店したと発表しました。今回の近鉄百貨店海外旗艦店では、コスメやスキンケア、ベビーマタニティ、日用家庭用品、服飾、調理器具など数百種類におよぶ商品を販売予定とのこと。 また、オフラインでの宣伝活動も精力的に実施し、オン・オフラインの協力により、より多くの中国消費者に外出や日本へ旅行する手間なく、日本の商品を購入してもらうことを目指す方針です。
近鉄百貨店は近年、多くの訪日中国人が来店し、店舗でクレジットカードを使用した訪日中国人数はのべ20万人弱で、客単価も平均10万円にのぼります。阿倍野本店の2017年の中国観光客の年度消費額は、200億円以上を超えています。
阪急百貨店 公式コスメ通販サイト「HANKYU BEAUTY」中国向け越境EC『豌豆公主(ワンドウ)』に出店
中国向け越境ECプラットフォーム「プラットフォーム」を運営する、Inagora(インアゴーラ)株式会社は、株式会社阪急阪神百貨店の公式コスメ通販サイト「HANKYU BEAUTY(阪急ビューティー)」の『豌豆公主(ワンドウ)』への出店を、2017年8月24日(木) より開始しました。阪急うめだ本店の化粧品売り場はブランドや品揃え、サービスが充実しており、国内はもちろん、中国からお越しのお客様にも大変人気が高く、連日にぎわいを見せています。しかし、帰国した中国人の方が製品をリピート購入することはできませんでした。今回、『豌豆公主(ワンドウ)』内に「HANKYU BEAUTY」を出店頂いたことにより、中国人の方は、同サイトで販売する化粧品を、自国にいながら繰り返し購入できるようになり、インバウンド顧客のリピート需要を取り込むことが可能になります。
ベアミネラル、ルナソルの2ブランドでスタートし、今後はRMKなど順次ブランド数を増やしていく予定です。実店舗を海外に出店するのに比べると、越境ECでは低リスク・低コストでの海外需要の取り込みが可能です。インアゴーラはデパートコスメ業界のインバウンド需要の長期的な補足、新たな海外販路の開拓をサポートしていく方針とのこと。