中国夏休み 10億人が旅行へ/海外旅行人気ランク 日本は2位に!キーワードは「親子旅行」と「卒業旅行」!?

中国夏休み 10億人が旅行へ/海外旅行人気ランク 日本は2位に!キーワードは「親子旅行」と「卒業旅行」!?

学校では6月に終業式を迎える中国では、夏はまさに年度の終わり、開放感から遊びに出かけたい季節です。会社員であっても、季節柄夏休みを取って国内旅行に海外旅行にでかける人も多く、また近年は経済成長が後押しし旅行者の数はうなぎのぼりです。2018年の中国夏休みの旅行動向についてまとめました。

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2018年夏の旅行動向、7月は88万人が来日、旅行の目的は? 海外旅行の平均消費額は約10万円

まずは2018年7月の訪日外客数から、中国人旅行客の数を確認してみましょう。中国からの旅行者は87.9万人で昨年同期比12.6%増加となっています。国別の旅行者数ではトップですが、伸び率ではタイ、ベトナムやフィリピンまた欧米やロシアよりも少し低い数字となっています。

▲JNTO発表2018年7月推計値

▲JNTO発表2018年7月推計値

例年、夏は中国からの旅行客がもっとも多い時期です。中国では大型連休は「春節」「国慶節」が存在しますが、春節は家族と過ごす期間ととらえる人も多いため、訪日中国人の人数の年間推移を見ても、実は夏ほど高くはありません。また行先として、日本は比較的近距離で足を運べる目的地とされているため、毎年8連休ほどの日取りになる国慶節では目的地として選ばれていない可能性もあります。

いよいよ春節開始!2018年は650万人の中国人が海外旅行へ!訪日旅行が最も人気だった今年押さえておきたい「春節×観光」の5つのデータとは?

2017年の訪日外国人観光客は2,869万人を記録し、国籍別にみてみると訪日中国人観光客は全体の約25%にあたる約735万人を占めるかたちになりました。このように訪日中国人観光客は日本のインバウンド市場においてもっとも重要なターゲットとなっています。中国での海外旅行シーズンは「春節(旧正月)」と「国慶節」の2つです。今年は2月16日の金曜日から始まる春節(旧正月)ですが、今年の春節(旧正月)の中国人観光客の海外旅行動向に関して、インバウンド担当者はどのようなことを頭に入れ...

2017年国慶節:7億人が旅行し世界中に8兆円がばらまかれた 中国人観光客の消費トレンドは海外でも「コト消費」「地方周遊」に

国慶節(国慶日)は、中国及び台湾の祝日の一つで、10月初旬の1週間ほどの大型休暇です。以前の訪日ラボの記事でもご紹介したように今年の国慶節(国慶日)は、中韓の国際関係の冷え込みにより、訪日旅行にシフトする中国人が一定数おり、例年に比べると多くの訪日中国人観光客が訪れる可能性が高いものでした。また、それに伴ったインバウンド消費の伸びも期待でき、日本のインバウンド市場にとって注視すべきものでした。[blogcardurl=https://honichi.com/news/2017/10...

今年の夏、中国全土ではのべ10億人が旅行に行ったとの報道もあり、ここにも中国の旅行市場のスケールの大きさが現れています。今後7月と8月の旅行者数については正式な数字が発表されることでしょう。

旅行の目的は「避暑」「子ども」「卒業旅行」 旅行の平均消費額は15%アップ

中国人の夏旅行の目的と消費額にフォーカスしてみましょう。中国旅游研究院とOTA大手のCtripが発表した《2018年夏の旅行ビッグデータレポート》によれば、夏旅行の最も大きな目的は「避暑」。約半数が避暑を目的に旅行に行くとしています。

避暑に続く旅行の目的第2位は「親子旅行」「子どもの研修旅行」。二人目の出産が政策上解禁されしばらくがたちますが、今年の夏休みの旅行では子供を二人連れた旅行者が明らかに増えたとレポートでは報告しています。

研修旅行は、子供の体力づくりや学習を目的とした合宿のようなスタイルです。旅行者の目的第三群に位置するのは「卒業旅行」です。高校生、大学生が思い出づくりのために出かけます。

▲夏休み期間の旅行の同行者についての回答結果、58%の旅行者が「親子旅行」

▲夏休み期間の旅行の同行者についての回答結果、58%の旅行者が「親子旅行」

今夏の中国人旅行者と消費額は年間の最高を記録することになりそうです。中国人旅行者の海外旅行目的地は世界114か国に上りました。中国国内・海外合わせて旅行者一人あたりの消費額は4000元(6万8000円)に上り、昨年より15%増加しました。国内旅行の平均消費額は2800元(4万7600円)、海外旅行の平均消費額は約6000元強(10万2000円超)となっています。

中国人旅行者の年代は?

レポートでは海外旅行について、低年齢化が進んでいることを指摘しています。また夏は6月の大学受験が終わったタイミングであり、18歳の学生たちが旅行に出かけます。ただし、予算は相対的に低く、3000元(約5万円)以下がボリュームゾーンとなっています。

中国では生まれた年代により「80後」「90後」「95後」「10後」といった呼び方をします。今年の夏の旅行では、00後は全体の36%を占め旅行者の中で最も多い年代となりました。

▲夏休み期間の旅行者の年代別構成比

▲夏休み期間の旅行者の年代別構成比

目的別にみる、中国人旅行者に人気の旅行先は?

さて続いて人気目的地について、中国国内(都市別)、海外(国別、都市別)を紹介します。

国内(都市)

国内旅行での都市別の人気目的地は1位三亜(海南省)、2位北京、3位桂林(貴州省)、4位昆明(雲南省)、5位アモイ(福建省)、6位麗江(雲南省)となっています。1位と5位に海辺のリゾートがランクインしています。また4位と6位にランクインしている雲南省は、省別のランキングでは海南省に続く2位になっていますが、同省への旅行者は平均消費額が高いのが特徴です。

▲夏休みの国内旅行の目的地、人気都市ランキング

▲夏休みの国内旅行の目的地、人気都市ランキング

海外

続いて今年夏の海外旅行の人気目的地です。国別では1位タイ、2位日本、3位シンガポール、4位ロシア、5位スペイン、6位アメリカ、7位ベトナムとなりました。

▲夏休みの海外旅行の目的地、国別ランキング

▲夏休みの海外旅行の目的地、国別ランキング

都市別に見てみると、1位バンコク、2位東京、3位シンガポール、4位大阪、5位プーケット、6位モスクワとなっており、タイはバンコクとプーケット、日本は東京と大阪の2都市で上位にランクインしています。

国別人気旅行先で上位にランクインしている理由は、複数の人気都市を有していることにあるようです。日本でも今後人気都市ランキング上位にランクインする第三の都市を確立することで、国別の人気目的地の人気ランキング第一に踊り出る可能性があるのではないでしょうか。

▲夏休みの海外旅行の目的地、都市別ランキング

▲夏休みの海外旅行の目的地、都市別ランキング

まとめ ~今後は韓国人気が再来? 若者や子連れに人気の次なる「東京・大阪」を

夏休み期間の訪日中国人に人気の旅行先は東京、大阪となりました。夏旅行の三大目的である避暑、子連れ旅行、卒業旅行のうち、両都市を訪れているのはおそらく子連れ旅行と卒業旅行の旅行者と考えられrます。またビザの条件緩和等が関係したことに避暑目的が加わってか、日本の東北地方への旅行が注目度を上げています。

一方で中国旅行研究院が発表した2018年第三季の旅行動向の調査結果によると、2018年7-9月の期間海外旅行の目的地では韓国を選ぶ割合が最も高くなっています(34.77%)。同調査によれば、シンガポール・マレーシア・タイは合わせて32.4%、日本は22.7%でした。続くアメリカは21.5%、インドネシア16.39%、カナダ15.88%、ベトナム13.45%、フィリピン12.51%、フランス10.19%、オーストラリアが9.76%となっています。

韓国は政治的な理由から中国からの旅行者が減少していたいきさつもありますが、今年は再び、タイと韓国そして日本による中国人人気旅行地の上位争いが再燃するかもしれません。

中国政府 韓国への団体旅行を禁止に⇒旅行需要が日本インバウンドに流れるかも!?2018年、訪日中国人を集客するうえで改めて気を付けたいこと

2017年2/4半期(4月・5月・6月)に訪日中国人観光客は一人当たり195,615円を支出しました。これは前年同期比+8.13%にあたります。国籍別にみてみると訪日中国人観光客は2番目に訪日旅行時の消費額が高い結果になっています。訪日中国人観光客は日本のインバウンド市場において引き続き注視していくべきターゲットといえるでしょう。そんな中国人市場に関してロイター通信から興味深い報道がされています。インバウンド最大の中国市場は「旅マエ」にアプローチするが重要!おすすめのインバウンド対...

中国の旅行市場では子育て中の80後から、学生を含む00後以降の世代が消費の主役となっています。今後、予算が潤沢でない若者や、行動に制限のあることも考えられる二人の子連れを想定し、空港からのアクセスの良さや子連れでも十二分に楽しめる体験などで彼らに訴求していくことが、中国人の旅行熱の取り込みに有効でしょう。

東京、大阪に次ぐ第三の人気都市が登場すれば、中国における日本旅行の人気はますます堅実なものとなります。スマホ大国、SNS大国の中国では、世代に合わせたコミュニケーションチャネルをおさえることが重要です。世代別のプロモーションに成功し、第三の人気都市となる地域はどこなのか。今後注視していきたいところです。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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