銀座で4年「茶禅」がインバウンドを引きつける理由 | 客の8割が外国人の茶道体験プログラムのこだわり・仕掛けとは【インタビュー】

公開日:2019年02月26日

日本文化を体験する訪日外国人向けのプログラムはたくさんあります。まさに玉石混交といってもよい状態ではあるのですが、その中でも本物の日本文化を伝えたいと努力している方がいらっしゃいます。株式会社茶禅、代表取締役の竹田理絵氏もそのひとりです。裏千家の茶道教授でもある竹田氏が銀座につくった茶室で、お話を伺いました。


▲銀座茶禅は、歌舞伎座の隣りのビルの5階にある
▲銀座茶禅は、歌舞伎座の隣りのビルの5階にある

茶禅のスタートはひとり。和服でどこでもGO!

茶禅の設立は5年前。茶道を通じて日本の伝統文化を伝えるというコンセプトで、ひとりで創業しました。東京都の助成金を利用しまして、世界中を回り、博覧会などで茶道のデモンストレーションをしました。

お茶会に使う赤い傘を背負って、どこでもひとりで行きました。そして、どこへ行くのにも和服で。和服は目立ちますから、あちこちで茶禅を認識していただくのに役立ちました。

茶室を持つなら銀座。オフィスビルの一室を茶室に改装

銀座に茶室をオープンしたのは4年前です。気軽に立ち寄っていただける便利がよいところといえば、やはり銀座ですから、銀座に茶室を持とうと当初から考えていました。

歌舞伎座の隣りに物件を見つけ、ごく普通のオフィスビルの中に茶室をつくりました。小さいながらも、にじり口がある本格的なものです。茶道は季節感が大切ですから、炉も切ってあります。

※注 床(ゆか)を方形に切りとり炉を作ることを「炉を切る」といいます。炉がない場合は、夏用の風炉を一年中使うことになります。

▲本格的な茶室。炉が切ってある。
▲本格的な茶室。炉が切ってある。

元旦を除き年中無休。英語での対応も。顧客は欧米からの訪日外国人が6割

スタッフは皆英語ができますし、中国語ができる者もおります。多くの外国からのお客様にも、お越しいただいています。

お越しいただくお客様の6割は欧米からです。そして2割がアジアからで、残りの2割が日本人のお客様です。欧米からのお客様のうちの約半数がアメリカから。それから英国とフランスの方が多いです。

茶禅はお子様もお受けしていまして、茶釜がありますから危ないと思うことはありますが、皆さま、きちんとしていらっしゃるので、訪日外国人のお客様の対応で困ったことはありません。

▲和菓子にもこだわりが。福島家の菓子でもてなし
▲和菓子にもこだわりが。福島家の菓子でもてなし

和菓子も抹茶もこだわり抜いて。抹茶は渋みが少ないものをチョイス

銀座に茶室を持つ前に、抹茶に関しまして京都の宇治の茶園を訪ね歩き、外国の方の口にも合うよう渋みを押さえた抹茶を選びまして、特別に「茶禅ブレンド」を作ってもらっています。また、和菓子もよいものを選んでいまして、ダイエットの方以外には、美味しく召し上がっていただいています。


今ではリピーターも。着実に増えている茶禅のファン

集客方法としましては、ホテルからのご紹介が2割、旅行会社からの送客が同じく2割、残り6割が個人のお客様で茶禅のホームページなどからのお申込みです。

うれしいことに、お越しいただいたお客様からのご紹介でいらしてくださる方、またリピーターの方もいらっしゃいます。これからは、英語でのSNSを利用した情報発信も考えております。たくさんのお客様にお越しいただいて、本物の日本文化を体験していただきたいと思っています。

まとめ

竹田氏のスタートアップ時代の話をお聞きして、そのパワフルさに圧倒されました。本物の茶道を伝えたいという信念で、妥協することなく動かれ、その誠実さが顧客にも伝わり、リピーターを獲得するまでになっておられるのでしょう。

また、銀座の茶室以外でもお茶会を開かれたり、要人のためにお点前をしたりと活躍なさっています。人をもてなすという心、銀座の茶禅にはそれがあるのでしょう。

<参考>



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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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