2018年の訪日外国人は3,119万人 | 消費額・東南アジア市場で初の100万人突破・関連イベント・インバウンド業界への向かい風は?

公開日:2019年10月08日

2018年の訪日外国人客数は3,119万人で前年比8.7%増となりました。史上初の3,000万人突破と過去最高の訪日客数の記録です。ここ数年の訪日外客数は右肩上がりに推移しており、今年は中国市場で単月100万人を越える月も出てきました。

また、日本政府観光局(JNTO)が発表した2019年1~6月の訪日外国人客数(推計値)は、前年同期比4.6%増の1,663万3600人で、半期として過去最高を記録しています。

2018年はこうした現在につながる飛躍の年として業界関連者の記憶に残る年となりましたが、データや統計を深く読み解くとインバウンド業界を取り巻く環境は必ずしも理想的なものではなかったということもわかります。

この記事では、観光庁のデータや統計を基に2018年のインバウンド市場や市場を取り巻く出来事、2019年のインバウンド市場の展望について解説します。

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2018年の訪日外国人は3,119万人

2018年の訪日外国人客数は3,119万1,856人で前年比8.7%増、過去最高の訪日外国人客数を記録し、同時に7年連続で増加という結果になっています。

しかし、7月には西日本豪雨、9月には北海道胆振東部地震と自然災害に見舞われ一時は外国人の間で訪日旅行控えの傾向がみられた時期もあり、インバウンドを取り巻く環境について決して順風満帆な年ではなかったといえるでしょう。

そんな中でも被災地では復興への前向きな姿勢を国内外に向けてアピールし、年末までには前年同月を上回る水準にまで訪日外国人客数を伸ばしました。

▲[訪日外国人客数の推移]:JNTOより訪日ラボ作成
▲[訪日外国人客数の推移]:JNTOより訪日ラボ作成

2018年の時系列・トレンドで見るインバウンドデータ

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国・地域別では中国が最多

1位 中国 838万人
2位 韓国 753万人
3位 台湾 475万人
4位 香港 220万人
5位 アメリカ 152万人

上記は、2018年に日本を訪れた外国人客の国別内訳です。

1位は中国で838万人となっていますが、国地域別の訪日外国人客数が800万人を突破したのは史上初のことで、訪日外国人客数全体の伸びとともにインバウンド市場の成長を示す一つの指標となっています。

また、タイからの訪日客数は113万人でしたが、東南アジア市場で100万人を突破したのも初めてのことでした。

その他の国や地域においても香港を除く19市場で過去最高の訪日客数を記録しており、それぞれの市場で着実に訪日外国人客数を伸ばしているということがわかります。

2018年のインバウンド消費は4兆5千億円

2018年のインバウンド市場全体の消費額は4兆5,189億円で前年よりわずかに上回る結果となりましたが、訪日外国人1人あたりの消費額でみると153,029円で前年比-0.6%となっています。

しかし、訪日外国人消費額の調査、算出方法が2018年より変更になったため、前年比の数値はあくまでも参考値とされており従来の算出方法に基づいて推計すると前年比8.7%増となります。

▲[訪日外国人消費額の推移]:JNTOより訪日ラボ作成
▲[訪日外国人消費額の推移]:JNTOより訪日ラボ作成

インバウンド消費が過去最高記録!観光庁「訪日外国人消費動向調査」からわかるトレンドについて解説

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他の年のインバウンド消費データ(訪日外国人消費動向)を見る

訪日ラボでは年ごとのインバウンド消費データをまとめています。

下記では、2011年から2017年までの各年におけるインバウンド市場に関するデータについて解説しています。

2011年のインバウンド消費データ

2012年のインバウンド消費データ

2013年のインバウンド消費データ

2014年のインバウンド消費データ

2015年のインバウンド消費データ

2016年のインバウンド消費データ

2017年のインバウンド消費データ

2019年はどうなる?ベトナム成長中も伸び率がペースダウン?

JNTOによれば、2019年5月の訪日外国人客数は277万3,000人で前年同月比3.7%増となっています。1月〜5月の累計でも1,375万3,600人と前年の1,319万4,432人から4.2%増加しており上々の滑り出しといえるでしょう。

また、市場別では特にベトナムからの訪日客数が大きな伸びをみせており1月〜5月の累計で前年比で32.2%も増加しています。

しかし、2018年には前年比8.7%の伸びを記録していることを考慮すると現時点における4.2%という数字は若干伸び悩んでいると言わざるを得ません。

政府では2020年に訪日外国人客数4,000万人、インバウンド消費額8兆円を目標に掲げていますが現状の伸び率では達成が難しい状況です。

2019年のインバウンドはどうなる?アウンコンサルティング、2018年

目次インバウンドのこれまでとこれから訪日外国客数は過去最高・伸び率ではベトナム2019年のインバウンド施策動向とトレンドインバウンドのこれまでとこれからアウンコンサルティング株式会社は2月14日、2018年の訪日外国人の年間動向調査結果と、2019年の予測を発表しました。観光庁の統計をもとに動向を分析しています。2018年訪日外国人の年間動向調査結果+2019年の予測訪日外国客数は過去最高・伸び率ではベトナム2018年の訪日客数は、前年比8.7%増で約3,119.1万人、250万人のプラス...

【国別】2019年訪日外国人観光客数の予測|効果的なインバウンド対応のポイントとは?

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2018年に起きたインバウンド関連、2つの重要トピック

2018年に起きたインバウンド市場に影響を与えた重要なインシデントとしては築地市場移転と自然災害が挙げられます。

以下では、それぞれの概要と影響について解説します。

2018年のインバウンドってどうだった?5つのトレンドをハイライトで復習

2018年12月14日、国土交通省の石井啓一国土交通相は、2018年に日本を訪れた外国人旅行者数(訪日外客数)が3000万人を突破するとの見通しを、記者会見にて明らかにしました。2019年ラグビーワールドカップや2020年東京オリンピックに向けてインバウンド対策が加速するなか、インバウンドをめぐる数値はどのように変化しているのでしょうか。本記事では、めまぐるしく変化するインバウンド市場の動向をつかめるよう、2018年のインバウンドにまつわる情報をわかりやすくまとめました。ぜひ、2018年の...

 

1. 築地市場が豊洲に移転

築地市場は2018年10月6日をもって営業を終了し、市場機能は新たに豊洲へと移されました。

これまで築地市場ではマグロの競りの観覧が人気を集めていましたが、一般客が観覧するための場所は設けられておらずトラブルになるケースもありました。特に日本語のわからない外国人は日本語で注意され混乱してしまうケースもあったようです。豊洲新市場では対策として一般客が観覧するためのスペースが設けられるなど良い影響もありそうです。

2. 災害が多かった

2018年7月には九州、中国地方を中心とする西日本豪雨が、9月には北海道の胆振地方を中心とする大地震が発生し、同時期に発生した2つの大きな自然災害はインバウンド市場にも大きな影響を与えました。

2018年9月には前年同月比で訪日外国人客数が下回る結果となり、これは実に5年8ヶ月ぶりの出来事でした。

7月の豪雨の影響で西日本を訪れる訪日外国人客数が減少する中で、北日本でも災害が起きたことで訪日旅行控えの風潮が生まれてしまったといえるでしょう。

災害多く訪日客数伸び悩みも…2019年、翌年に向けて加速できるか

自然災害に見舞われ訪日外国人客数が伸び悩んだ時期がありながらも、年末には前年同月を上回るほどにまで回復をみせたのが2018年のインバウンド市場でした。

2019年も残り3か月となりました。オリンピックや「訪日外客数4,000万人」といった大きな目標の掲げられている2020年をに向けて、更なる加速が期待されます。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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