韓国65%減を吹き飛ばしたラグビーW杯のすごさ、85%増の英国市場~数値で見るW杯~

公開日:2019年11月22日

日本政府観光局(JNTO)が11月20日に10月の訪日外客数を発表しました。

発表によると、イギリスからの訪日外客数は 6万8,400人と、前年同月比85.6%増と、単月として過去最高を記録しました。

韓国からの訪日客数が前年比65.5%減少した一方で、イギリスやオーストラリアといったワールドカップ(W杯)の訪日客数が伸びていることから、W杯による影響が読み取れます。

今回は、10月の訪日外国人客数とW杯によるインバウンドの結果を見ていきます。

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10月の訪日外客数は、前年同月比5.5%減の249万人

JNTOの発表によると10月の訪日外客数は前年2018年10月の264万1,000人に比べ、5.5%減少の249万6,600人となりました。

訪日外客数の減少が起きたことと、以下二つの要因が考えられます。

マイナスとなった要因は韓国市場、減少幅も拡大

W杯の影響でプラスとなった国がある一方で、韓国からの旅行者は前年比65.5%減り、19万7,300人となりました。

9月から減少幅が拡大し、2014年5月以来の低水準となりました。韓国市場においては、航空便の減少や台風による欠航、日韓情勢から日本旅行を控える傾向があったことが影響したと考えられます。

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W杯出場国からの訪日客が約8万1,000人増加

W杯に出場した、イギリスやロシアなど日本以外の19ヵ国からの10月の訪日客数は前年比で約8万1,000人増加しました。W杯が開催された9月〜10月の合計では、約17万人も増加しています。

韓国市場の65.5%減少がありながら、訪日外客数全体では5.5%減少にとどまったのはW杯開催の影響が大きいでしょう。

▲[ラグビーワールドカップ2019日本大会 出場国からの訪日外客数 (JNTO推計値)]:日本政府観光局(JNTO)
▲[ラグビーワールドカップ2019日本大会 出場国からの訪日外客数 (JNTO推計値)]:日本政府観光局(JNTO)

ラグビーワールドカップの開催が日本のインバウンド市場に与えたインパクト

訪日外客数からは、海外からのラグビー観戦客の多さが読み取れます。

インバウンド市場の数字や、その他関連した海外での報道について、以下の記事で解説しています。

経済効果

観客動員数は170万4,443人、過去最高の販売率、ソーシャルチャンネル視聴数が前回大会の9倍など多くの記録を作った大会となりました。

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海外の反応

実際に日本を訪れた外国人は「最高」であったと評価しています。

出場国の国歌を歌ったり、子供達がニュージーランド代表にハカを披露したことなどが海外メディアでも取り上げられ、かなり好意的に受け取られたことがわかります。

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ラグビーワールドカップから学ぶインバウンド対策

ラグビーワールドカップという大きな国際大会が開催されたことにより、いろいろなところでインバウンド対策が行われました。

以下の記事では、ラグビーワールドカップの開催前や開催中に取り組まれていたインバウンド施策を紹介しています。

1. 開催に向けた取組

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2. 開催中に行われた取組

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ラグビーワールドカップの体験を、次の対策に活かす

ラグビーワールドカップ開催では、特に参加国からの訪日外国人がかなり増加していたことがわかりました。

出身国による習慣の違いや特徴も見えてくる貴重な機会となったでしょう。今後、訪日外国人はますます増えていくと考えられます。オリンピックでの観戦客だけでなく、前後に東京や日本に対する世界的な関心が高まります。こうした機運を逃さないためにはどのような対策が有効なのか、理解し実行していくことが今後のインバウンド市場には求められています。

このラグビーワールドカップを例に、歓迎された事例や逆にあまり喜ばれなかった事例などを振り返り、分析することが大切です。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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