Weibo(微博・ウェイボー)は、Weibo公式サイトによると、全世界で8億人が利用している中国のSNSです。
本記事では、Weiboに広告を出稿する準備の方法や、広告の種類、また広告出稿の際に気をつけたいことについてご説明します。
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Weiboに広告を出す前の基本情報
Weibo公式サイトによると、Weiboは全世界で8億人のユーザーが利用しており、デイリーアクティブユーザーは2億300万人、デイリー投稿数は1億3,000万回と多くの人が日々利用しています。
17歳から33歳と若者が幅広く利用しており、高学歴、高収入層が主に利用しています。
Weiboに広告を出稿したときの効果は?
Weiboに広告を出稿することで、主に以下の効果を期待できる可能性があります。
- Weibo公式アカウントのフォロワー数が増える
- 商品販売数が増える
- 動画の再生数が増える
- 来店促進につながる
広告のイメージとしてはTwitter広告に近く、アプリ登録や会員登録、動画再生、公式アカウントのフォロワー数を増やすなどといった、ライトなコンバージョンを目的とした商材との相性が良いとされています。
また認知目的として、動画の再生数や「いいね」、リツイート数を増やすなどの用途にも適しています。
さらにWeiboは、口コミが投稿されるため、情報拡散力が高いという特徴があります。
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広告を出す前に、Weibo公式アカウント開設を
Weiboへの広告を出稿するには、公式アカウント開設が必要となります。
そのためには事務手数料などの費用が発生します。
訪日コムでも、Weibo公式アカウント作成、および代理運用を行うソリューション企業をまとめています。
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Weiboに出す広告の種類
Weiboの広告には「予約型広告(中国国内配信)」、「運用型広告」、「インフルエンサー広告(KOL広告)」の3種類があります。
広告のタイプを理解したうえで、どのように広告を行いたいのか、使い分けが必要とされます。
上記3種類のタイプをWeiboアプリ上での写真つきで説明します。
予約型広告(中国国内配信)
中国国内配信の予約型広告には、以下のものがあります。
- 起動時のポップアップ広告
微博起動時の画面をジャックでき、多くの人にアプローチできる広告です。
全画面動画表示タイプ、静止画タイプ、GIFタイプ、動画タイプ、全画面インタラクティブタイプ、インタラクティブタイプがあります。
- 検索ページバナー広告
検索ページの上部に掲載できるバナー広告です。
- キーワード広告
検索キーワードを週単位で購入できます。
検索結果ページのヘッダーをジャックできる広告です。
- トレンドハッシュタグ広告
人気コンテンツランキングを購入でき、検索ページ上部のハッシュタグランキングに露出できる広告です。
運用型広告
運用型広告には以下の3種類があります。それぞれ簡単に説明します。
- フィード広告
ターゲットとなるユーザーにフィード形式(記事形式)で配信ができる広告です。 - 投稿ページ内広告
投稿されている記事の一覧に挟み込まれる形表示されるで広告です。
- コメント内広告
ユーザーの投稿記事に付いたコメント内に表示される広告です。
これらはすべて、CPM(コスト・パー・マイル、広告を1,000回表示するごとにかかる広告費)でのRTB(リアルタイムビディング、閲覧者が広告を見るたびに入札を行い、最も高い金額をつけた購入者の広告を表示する方式)広告です。この基準に基づきWeiboに広告費を支払う必要があります。
広告をどのページに出すのか、またどのターゲットに広告を打つのかで広告効果が大きく変動するので、導入する際にはターゲットを決めたうえで慎重な判断が求められます。
インフルエンサー広告(KOL広告)
その他にも、Weiboがインフルエンサー(KOL)を紹介してくれる広告もあります。
訪日コムでも中国人KOLをご紹介しています。詳しくは以下の関連記事をご覧ください。
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Weiboの広告についての知識
Weibo広告を出すうえで必要となる情報について紹介します。ターゲティング、広告を出稿する際の費用や注意点などについて代理店に任せるだけでなく、自社で把握しておくことで広告の真価を理解し、よりよい宣伝につながると考えられます。
Weiboのターゲティング
Weiboにおけるターゲティングの考え方として、フォロワーターゲティング、興味関心ターゲティング、デモグラフィックターゲティング、地域データターゲティングがあげられます。Weiboではこれらのターゲティングに絞り込んで広告を出稿することが可能です。以下でそれぞれについて簡単に解説します。
フォロワーターゲティングとは、特定の人をフォローしている人に向けて広告を配信することです。
フォロワーをピンポイントで指名するだけでなく、類似配信も可能であるため、より多くのその分野に興味を持つ人に配信ができる可能性があります。
興味関心ターゲティングとは、特定の興味関心を持つ人に向けた広告ターゲティング手法です。
Weiboでは登録する際に自分の趣味を複数選ぶことがユーザーに求められているため、それらのデータに基づき広告をうつことが可能になります。
デモグラフィックターゲティングとは、性別や年齢でのターゲティング手法です。Weiboのプロフィール欄から性別を判断できるため、自社のユーザーの傾向を把握し絞り込むのもよいでしょう。
地域データターゲティングとは、地域ごとに分けて配信するターゲティング手法です。中国では関連記事のように住んでいる地域で所得差があるため、地域を絞り込むことでより自社のニーズに合わせた広告ができるでしょう。
また、Weibo(微博/ウェイボー)では、日本に来日している中国人に向けて配信することも可能です。インバウンド需要を狙う事業者にとっても、旅ナカでの選択肢を提示することにつながります。
以上のように情報を元に、企業がターゲットとしているユーザーに直接アクションを行えることがWeiboの最大の強みであると言えます。
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Weiboに広告を出稿する際の費用
Weiboでは、広告フォーマットに応じて、インプレッション数に応じた課金、または、エンゲージメント(クリック、コメント、リツイートなど)に応じた課金が選択できます。
また、電子クーポンをユーザーに無料で配布するキャンペーンもあり様々な形から顧客へのアプローチが可能です。
ただし、Weiboに広告を配信するには最低5,000元(日本円で約8.5万円)のコストがかかります。元⇔円の為替は当月レートで換算の上、適応されます。
これらWeiboに直接払う費用に加え、Weiboでは代理店を介さずに広告を出稿することができないため、代理店に料金を支払う必要があります。代行業者により費用も異なりますが、広告費用の20〜30%の手数料はかかると考えて良いでしょう。
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Weiboの広告を利用する際の注意点
Weiboに広告を出稿する際の注意点として、広告文を作る際も中国語が必要となります。
翻訳対応を行っている代理店も数多くありますが、自社で投稿内容をチェックしたい場合は、中国語が分かる人材が必要となります。
さらに、アカウント名にはひらがな、カタカナが利用できないため、自社の名前を漢字もしくはアルファベットで表現する必要があります。
Weibo広告事例
Weiboを使った広告事例は数多くありますが、ここでは一部を紹介します。Weiboは企業だけでなく自治体や旅行博などのイベントでも活用されており、幅広い事業者から利用されていることがわかります。
ドン・キホーテでは、フォロワーに対し親近感の沸く呼びかけや、フォロワーとのコミュニケーションを図っていることによりアカウント登録者数が47万人以上となっています。
北海道では、Weiboを利用することにより中国人観光客への認知度アップにつなげることに成功しました。また青森県では、独自のコンテンツの発信に力を入れたほか、インフルエンサーが同県に2010年ごろ滞在していたことにより、青森県に対しての中国人のイメージアップに大きくつながりました。
九州オンライン旅行博では、ライブ配信をWeibo上で行うことにより、3週間でページ閲覧数は3,300万回を突破しました。
これらのようにWeiboを使った広告で多くの企業・自治体が成功を収めています。
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Weiboの広告は用途により使い分けができる
Weiboの広告では、自社が狙った層に様々な方法でアプローチすることが可能です。
日本でも、自治体や大手企業などで導入が進んでいます。
代理店に相談しなければ広告は出向できないので、まずは適切な代理店を探し相談をすることが必要となります。
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<参照>
Weibo:WEIBOの特徴
Weibo:公式マーケティング事例
Weibo Advertising:データラベルシステム
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