アパレル・アウトレットモールはどうやってインフルエンサーをインバウンドに活用すべきなのか?
インバウンド市場が盛り上がる中で、アパレル・アウトレットモールがインフルエンサーをインバウンド集客で活用する事例が増加しています。インフルエンサーを用いたアパレル・アウトレットモールのプロモーションの成功事例では、インバウンドに関連するデータを、収集し解析することで効果的なインバウンド対策を実施できているようです。
このページでは、アパレル・アウトレットモールのインフルエンサーのインバウンド対策やインバウンド集客における活用について、次の3つの事例を取り上げます。
- アパレル・アウトレットモール×インフルエンサー事例その①:世界的アパレルブランド・ZARAのインフルエンサー起用事例/英語で発信、世界に広くPR
- アパレル・アウトレットモール×インフルエンサー事例その②:人気ブロガー・モデルを起用したH&Mのインフルエンサーマーケティング
- アパレル・アウトレットモール×インフルエンサー事例その③:GAPのインフルエンサーコーディネート特集が世界中で大人気に
インフルエンサーを活用したアパレル・アウトレットモールのインバウンド対策やインバウンド集客のメリットは、ターゲットとする客層に効率的にプロモーションできることや、顧客に見てもらいやすいということです。PRを行いたい客層に人気のあるインフルエンサーを起用すれば、そこに焦点をあててプロモーションを行えます。また、広告があふれる現代において企業からのPRや情報発信をよく思わない顧客も多くいますが、顧客にとって親近感のあるインフルエンサーが紹介することで、嫌悪感を抱かせることなくPRできます。
ここでは、アパレル・アウトレットモールという業界・業種におけるインフルエンサーを活用したプロモーションの事例を紹介していきます。
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日本でも広く展開するスペイン発のアパレルメーカー・ZARAは、インフルエンサーを起用して動画やインスタグラムで商品をPRしています。
インフルエンサーであるJelena Pericは、2018年9月に「ZARA TRY ON HAUL 2018 Fall Edition」というZARAの商品の紹介動画を公開しました。動画は1か月足らずで再生回数が36万回を超えています。
タイトルにある“haul”は、英語で「一網分の漁獲量」「大量得点」という意味があり、ここでは「大量に商品を買い込むこと」「大量に買い込んだ商品」というような意味になると考えられます。Jelena PericはZARAの新作商品を買い込み、それらを自分で着ながら紹介していきます。動画の音声は英語で字幕も英語しかありませんが、コメント欄には英語以外にもさまざまな言語で書かれたコメントが見受けられました。
ZARAのインフルエンサーを使ったPRは動画だけではありません。FaceBookのフォロワー数は2600万人以上、インスタグラムは2800万人以上で、その影響力の大きさがうかがえます。
アメリカの雑誌「フォーチュン」によると、ZARAは2015年に最も成功したインフルエンサーマーケティングの一例となったということです。
人気ブロガー・モデルを起用したH&Mのインフルエンサーマーケティング
世界的ファストファッションブランド・H&Mもインフルエンサーを起用したPRを行っています。
H&Mは、2700万人以上のフォロワーを持っています(記事執筆時点)。H&Mのインフルエンサーマーケティングは、もともとH&Mのファッションを好み自ら着用していたインフルエンサーを起用しているのが特徴です。2017年秋のカタログからはファッションブロガーのジュリー・サリニャーナとモデルのエラ・ヴェルデンを起用し、契約を結んでいます。
特にサリニャーナはH&Mの服を以前から着ており、フォロワー数500万人を超える自身のインスタグラムでコーディネートを紹介することでそれを見たファンが真似をし、サリニャーナとおそろいのコーディネートをアップするなど大きな影響を与えています。
インフルエンサーが紹介しても、それを見たファンたちが気軽に買うことのできる値段でなければ、PRの効果は薄くなってしまいます。インスタグラムでのマーケティングは若者をターゲットにしているものが多いのでなおさらです。しかしH&Mのようなファストファッションブランドだとファンも手を出しやすいので、インスタグラムを使ったインフルエンサーマーケティングは大いに効果があるでしょう。
GAPのインフルエンサーコーディネート特集が世界中で大人気に
GAPは「styled by campaign(スタイルドバイキャンペーン)」で、複数の人気ブログからインフルエンサーを集めました。そこで、インフルエンサーたちが普段のコーディネートにGAPの服をどのように組み込んでいるかという特集をしました。
「Refinery29」「WhoWhatWhere」「FabSugar」などの人気ブログサイト6つから、さまざまなインフルエンサーが選ばれました。インフルエンサーはアジア系から欧米系までおり、マレーシアのテレビ・ラジオアナウンサーや、家族単位でインスタグラムに投稿するインスタグラマーなど多岐に渡りました。このように国籍・性別・年代問わず世界中からさまざまなインフルエンサーを起用したことで、特集は人気を集めました。
「styled by campaign」の特集では、人気のインフルエンサーたちがインスタグラムなどにアップしたコーディネートの画像をまとめたものです。家族でインスタグラムを行う「Digital Modern Family」は、親と子がGAPの製品を一緒に着ている画像を投稿しました。
PR色を強く出すのではなく、インフルエンサーたちが普段のコーディネートに合うようGAPの製品を取り入れたことが成功につながったと考えられます。