食品・お菓子メーカーはどうやって動画・コンテンツ制作をインバウンドに活用すべきなのか?
インバウンド市場が盛り上がる中で、食品・お菓子メーカーが動画・コンテンツ制作によってインバウンドで成功する事例が増加しています。このページでは、食品・お菓子メーカーの動画・コンテンツ制作のインバウンド対策やインバウンド集客における活用について、次の2つの事例を取り上げます。
- 食品・お菓子メーカー×動画・コンテンツ制作事例その①:東急ハンズのインバウンド向けPR動画/ちょっと大げさな“そうめん道”を極めるストーリー?
- 食品・お菓子メーカー×動画・コンテンツ制作事例その②:子ども向け菓子「ねるねるねるね」、自分で混ぜるユニークさが海外で大人気!紹介動画は500万再生回数突破
近年プロモーションの方法として動画・コンテンツ制作がポピュラーになってきています。動画・コンテンツ制作によるインバウンド対策やインバウンド集客のメリットとしては、多くの情報を伝えながらも、顧客のイメージに残りやすいということがあります。伝えたい情報を写真や画像などよりも一度に多く発信できるためその分それぞれの食品・お菓子メーカーの色がはっきりと出やすく、工夫を凝らした動画・コンテンツ制作が求められています。
ここでは、食品・お菓子メーカーという業界・業種における動画・コンテンツ制作の各社の事例を元にして、効果的な動画・コンテンツ制作を活用したインバウンド対策やインバウンド集客のケーススタディーをしてみます。それでは見ていきましょう。
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「インバウンド動画制作」の資料を無料でダウンロードする「インフルエンサー」の資料を無料でダウンロードする「SNS運用」の資料を無料でダウンロードする東急ハンズのインバウンド向けPR動画/ちょっと大げさな"そうめん道"を極めるストーリー?
株式会社東急ハンズは、2017年6月に「そうめん」をインバウンド向けにPRする動画を公開しました。これは、東急ハンズ各店舗で行われた夏季の特集「究極のそうめん道」に合わせて制作されました。
動画はそうめん研究家のソーメン二郎さんが監修し、インバウンド向けにそうめんの食べ方を解説しています。日本における「夏の風物詩」であるそうめんですが、ラーメン・うどん・そばなど他の麺類に比べ海外での知名度があまりありません。実際に、海外の人の認識としては「SOMENって何?」「RAMENとどう違うの?」「そもそも食べ方がわからない」「なんか地味」などというものが多いようです。
動画は、海外からやって来た青年がそうめんのお作法“そ道(そどう)”を極めた師匠に弟子入りするというストーリーになっており、全部で7つの“そ道”が紹介されています。“そ道”は「そ」の1「専用の箸を用意すべし」から始まり「そ」の7「そうめんは流しても、人生は流されるべからず」まであり、そうめんの食べ方をユーモアたっぷりに紹介しています。
動画は英語の音声がついており、日本語の字幕が表示されるようになっています。
東急ハンズの「究極のそうめん道」は、ソーメン二郎さんオススメの全国各地のそうめんやつゆ、薬味をはじめ、関連グッズなどを集めた特集で、2017年6月19日から行われていました。
子ども向け菓子「ねるねるねるね」、自分で混ぜるユニークさが海外で大人気!紹介動画は500万再生回数突破
2011年、クラシエフーズのお菓子「ねるねるねるね」が海外のYouTubeチャンネルでとり上げられ、大反響を呼びました。
ねるねるねるねは1986年からクラシエフーズより販売されている子ども向けのお菓子で、パッケージに入っている複数の粉を自分で混ぜてつくります。ブドウ味、ソーダ味などシリーズは全5種で、自分で材料を混ぜるのが楽しい、混ぜると粘り気が出てくるのがおもしろい、と話題を呼んだロングヒット商品です。
ねるねるねるねを紹介した「Marimo Marshmallow」というYouTube公式チャンネルは、普段から子供向けの日本のお菓子を紹介しています。ねるねるねるねを紹介した2011年の動画は、現在再生回数が500万回を超えています(記事執筆時点)。動画はパッケージを開けるところから始まり、ひとつひとつ手順にそって材料を混ぜていきます。作り方を見せるだけで食べる様子などは紹介していませんが、海外の人にはその作り方がユニークに感じられたようです。動画のコメント欄には、「食べたことある!おいしいよね!」「アマゾンで注文した」という英語のコメントが多くみられました。
日本では子ども向けのお菓子という位置づけですが、動画のコメント欄を見る限り海外ではその作り方や味のユニークさから大人にも人気があるようです。