DMOはどうやって動画・コンテンツ制作をインバウンドに活用すべきなのか?
インバウンド市場が盛り上がる中で、DMOが動画・コンテンツ制作によってインバウンドで成功する事例が増加しています。このページでは、DMOの動画・コンテンツ制作のインバウンド対策やインバウンド集客における活用について、次の3つの事例を取り上げます。
- DMO×動画・コンテンツ制作事例その①:秋田犬ツーリズムの動画を活用した事例
- DMO×動画・コンテンツ制作事例その②:山陰インバウンド機構の動画を活用した事例
- DMO×動画・コンテンツ制作事例その③:せとうちDMOのYouTube動画広告の事例
近年プロモーションの方法として動画・コンテンツ制作がポピュラーになってきています。動画・コンテンツ制作によるインバウンド対策やインバウンド集客のメリットとしては、多くの情報を伝えながらも、顧客のイメージに残りやすいということがあります。伝えたい情報を写真や画像などよりも一度に多く発信できるためその分それぞれのDMOの色がはっきりと出やすく、工夫を凝らした動画・コンテンツ制作が求められています。
ここでは、DMOという業界・業種における動画・コンテンツ制作の各社の事例を元にして、効果的な動画・コンテンツ制作を活用したインバウンド対策やインバウンド集客のケーススタディーをしてみます。それでは見ていきましょう。
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「インバウンド動画制作」の資料を無料でダウンロードする「インフルエンサー」の資料を無料でダウンロードする「SNS運用」の資料を無料でダウンロードする秋田犬ツーリズムの動画を活用した事例
一般社団法人秋田犬ツーリズムとは秋田犬を核にした観光地域づくりのブランド化を確立し、交流人口増加による地域経済の活性化と、地域社会の持続的な発展を図ることを目的としています。
これは秋田県北部を東西に流れる米代川流域に沿い、経済・文化圏が同じ大館市・北秋田市・小坂町の3市町に加え、隣接する鹿角市や仙北市をカバーする地域連携DMOを形成し、それぞれの特徴を引き出しながら観光客誘致の取り組みを進め、交流人口の増加を図るものです。
豊かな自然に恵まれ、季節の移ろいがはっきりしていることから、四季にわたり様々な観光や体験を楽しむことができることが特徴。また、忠犬ハチ公の生まれ故郷でもあり、世界中の秋田犬(天然記念物)をとりまとめる秋田犬保存会本部があり、秋田犬と触れ合える機会も設けられています
そんな一般社団法人秋田犬ツーリズムですが動画を活用したプロモーションも行っています。そちらの事例を見ていきましょう。
秋田犬×アイドルという斬新なアイディアを打ち出した
「PR アワード・アジア 2017」では「秋田犬ツーリズム」のPRである「Fur Out!Canine Idols Woo(f) Tourists to Akita:素晴らしい!犬のアイドルが秋田に旅行者を呼び込む」が金賞を受賞しています。
アイドルの体に秋田犬の顔をつけた不思議な動画で120万回再生されています。このような形で地域ごとの特色と独特のアイディアで情報を発信すると、とても反応が良くなります。みなさんも実行してみてはいかがでしょうか。
山陰インバウンド機構の動画を活用した事例
中国、四国地方は広島、山口、岡山、鳥取、島根、愛媛、高知、香川、徳島が所属しており、訪問率でいうと広島がTOPで3.5%、山口(0.9%)、岡山(0.8%)、鳥取(0.3%)、島根(0.2%)、愛媛(0.3%)、高知(0.2%)、香川(0.7%)、徳島(0.1%)となっています。まだまだ伸びしろがある地域と言えるでしょう。
また楽天トラベルの「人気上昇都道府県・人気都道府県ランキング」によると島根県は2016年と比較して135.0%増の訪日外国人の宿泊数を記録しました。この伸び率は全国でもっとも大きい数値でした。
ではなぜ、島根県はそれほど多くの伸び率を見せることができたのでしょうか。その要因として挙げられるのが日本版DMOである山陰インバウンド機構の影響でしょう。山陰インバウンド機構では観光客向けに、広域観光周遊ルート「縁の道~山陰~」を整備しており、訪日外国人から大きな人気を博していました。
山陰インバウンド機構の動画を活用の事例をご紹介しましょう。
動画を活用し山陰の魅力を最大限に伝える
山陰地方の魅力を紹介した動画。鳥取砂丘、隠岐の島、出雲、大奥山、青石畳通など美しい日本風景を4Kカメラで撮影した圧倒的な画質が特徴で、思わず行きたいと思わせる動画になっています。
単純な映像と音楽だけでここまで魅力を伝えることができるのだという良い例と言えるでしょう。4,500件以上の高評価を獲得しており、英語や中国語などさまざまな言語でコメントが書きこまれています。
せとうちDMOのYouTube動画広告の事例
2013年に瀬戸内を囲む7県(兵庫県・岡山県・広島県・山口県・徳島県・香川県・愛媛県)が合同して瀬戸内全体の観光ブランド化を推進するための「瀬戸内ブランド推進連合」が結成され、瀬戸内全体での観光マーケティング・プロダクト開発を推進してきましたが、これをさらに推し進め、世界に比肩できる持続可能な観光地経営を目指すフロントランナーとして新たに創設されたのがせとうちDMO。
世界最大級のバケーションレンタル会社「HomeAway(ホームアウェイ)」と連携したり、日本版DMOの中でも先進的な取り組みを行っています。
先進的な取り組みをするせとうちDMOは、地域を訪れる訪日外国人を2020年には600万人泊まで倍増させる目標を設定。これを達成するため、YouTube 動画広告を活用し個人旅行者の来訪意向を高めるデジタル マーケティング戦略に取り組んでいます。
YouTube動画広告を活用し360万再生
せとうちDMOはYouTubeの動画広告を活用し、動画は360万人に視聴されました。Googleの協力を得て、動画広告の効果測定にも力を入れており、再生された方たちからそのうち何名が観光情報サイトや予約サイトに着地できたとのこと。
ただ、動画を発信して、満足するだけではなく、目的地に来てもらうところまでを、しっかりと効果測定をしている所がとても素晴らしい事例です。