テーマパーク・観光施設はどうやって動画・コンテンツ制作をインバウンドに活用すべきなのか?
インバウンド市場が盛り上がる中で、テーマパーク・観光施設が動画・コンテンツ制作によってインバウンドで成功する事例が増加しています。このページでは、テーマパーク・観光施設の動画・コンテンツ制作のインバウンド対策やインバウンド集客における活用について、次の3つの事例を取り上げます。
- テーマパーク・観光施設×動画・コンテンツ制作事例その①:インバウンドに大人気の東京・根津美術館、紹介動画は日本庭園をピックアップ
- テーマパーク・観光施設×動画・コンテンツ制作事例その②:任天堂とコラボで世界的人気キャラクター登場、インバウンド対応も/USJ新エリアのイメージ動画
- テーマパーク・観光施設×動画・コンテンツ制作事例その③:今話題の『チームラボ』、美しすぎる紹介映像はインバウンド受けも抜群
近年プロモーションの方法として動画・コンテンツ制作がポピュラーになってきています。動画・コンテンツ制作によるインバウンド対策やインバウンド集客のメリットとしては、多くの情報を伝えながらも、顧客のイメージに残りやすいということがあります。伝えたい情報を写真や画像などよりも一度に多く発信できるためその分それぞれのテーマパーク・観光施設の色がはっきりと出やすく、工夫を凝らした動画・コンテンツ制作が求められています。
ここでは、テーマパーク・観光施設という業界・業種における動画・コンテンツ制作の各社の事例を元にして、効果的な動画・コンテンツ制作を活用したインバウンド対策やインバウンド集客のケーススタディーをしてみます。それでは見ていきましょう。
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「インバウンド動画制作」の資料を無料でダウンロードする「インフルエンサー」の資料を無料でダウンロードする「SNS運用」の資料を無料でダウンロードするインバウンドに大人気の東京・根津美術館、紹介動画は日本庭園をピックアップ
東京都・南青山に位置する訪日外国人に大人気の美術館・根津美術館の紹介動画が、2014年に公開されました。
根津美術館は、旅行情報サイトTripAdvisorの「外国人に人気の日本の観光スポット 2018」では28位、「港区の観光スポットランキング」では堂々の1位にランクインした、訪日外国人に人気の美術館です。TripAdvisorには日本語だけでなく外国語でも多くの口コミが寄せられています。
東武鉄道の社長などを務めた実業家・根津嘉一郎が絵画、書蹟、青銅器、茶の湯の美術など日本・東洋の古美術品コレクションを保存し、展示するためにつくられた美術館で、新国立競技場などのデザインを手がけた建築家・隈研吾氏によって設計されました。都会の真ん中にあるとは思えない美しい日本庭園やモダンジャパニーズの洗練された空間が人気の理由のようです。茶室や池、そしてそこで泳ぐ鯉の姿に“日本らしさ”を感じられると、特に欧米豪の訪日外国人が多く訪れています。
根津美術館の庭園部分が紹介されているこの動画は、4Kで撮影され、高画質です。音楽はなく、根津美術館のそのままの“音”を聞くことができます。風にゆれる葉の音、水の音、鳥の鳴き声など自然の豊かさを感じられます。
任天堂とコラボで世界的人気キャラクター登場、インバウンド対応も/USJ新エリアのイメージ動画
2017年6月ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)公式チャンネルが動画サイトYouTubeで公開したのは、2017年6月8日に着工したユニバーサル・スタジオ・ジャパン内の新エリア・「SUPER NINTENDO WORLD」のイメージ動画です。
この「SUPER NINTENDO WORLD」は、国内外に任天堂ブランドの魅力を発信していく、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの集客拡大の起爆剤としての役割をもった新エリアです。600億円を超える巨大プロジェクトとして、2020年の東京五輪前のオープンを目指しています。
「SUPER NINTENDO WORLD」はユニークな二層構造で、「マリオカート」をはじめとする任天堂ゲームの世界を体感できるアトラクションのほか、レストランやショップも点在する大きなエリアです。
その巨大プロジェクトの始動と同時に、公式チャンネルは任天堂の人気キャラクター「マリオ」を登場させたイメージ動画を公開しました。マリオといえば、2016年のリオ五輪の際日本の安倍首相がマリオの格好をして閉会式に登場したことが話題となりました。海外での認知度も高いキャラクターなので、動画は海外の人にも見てもらうことができるでしょう。また、動画内でマリオが話しているのは英語なので、その点でもインバウンド対応ができているといえます。
今話題の『チームラボ』、美しすぎる紹介映像はインバウンド受けも抜群
国内外で様々なデジタルアートプロジェクトを手がけているクリエイター集団「チームラボ(teamLab)」。2018年6月21日にお台場に登場した、チームラボと森ビルが共同運営するデジタルアートミュージアム「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」は、特に大きな話題を呼んでいます。
10000平方メートルという広さを誇る巨大な空間の内部は、5つの世界で構成され、初公開を含むチームラボの作品約50点が展示されます。施設名にもある“ボーダレス”のコンセプトのとおり、作品と作品、作品と鑑賞者といった“境界”を感じないようになっています。作品との境界を越えて鑑賞者もその世界に没入できます。
6月10日にチームラボが動画サイトYouTubeに公開した動画では、そんな「チームラボボーダレス」の、もはや異世界のような内部の映像を見ることができます。動画は日本語の説明の下に英語も出るようになっており、またチームラボの作品自体が非言語的なものということもあり、日本語がわからなくてもその世界観を感じることができます。実際に、動画には外国語のコメントも寄せられています。
また、2018年7月7日にオープンした豊洲の「チームラボプラネッツ」も話題です。こちらは作品に“水”を使用しているのが特徴です。
どちらの展示も、一般的なミュージアムとは異なり、訪れるたびに見える景色が変わります。性別や年代、国籍を問わず楽しむことができる、近未来的な新しいスポットです。