TOKYU PLUSとは?東急電鉄が行うインバウンド施策を解説

2016年6月、東京急行電鉄株式会社(東急電鉄)は「TOKYU PLUS」という外国人観光客向けのWebサイトを開設しました。

この記事では、訪日外国人に向けた、東急電鉄の情報発信や東急線沿線での取組について紹介します。


TOKYU PLUSとは

東急電鉄が運営する外国人観光客向けサイトです。

より多くの訪日外国人が東急線を利用して東急線が通る街を訪れる様に、東急線沿線の様々な情報を多言語で提供しています。

以下で詳しく見ていきます。

インバウンド・訪日外国人向け東急線沿線紹介サイト 

2016年6月1日、東京電鉄が新たなWebサイト「TOKYU PLUS」をオープンしました。

日本を訪れる外国人をターゲットとし、東急電鉄沿線の街の魅力や役立ち情報を発信するサイトです。日本語、英語だけでなく、韓国語、中国語、タイ語、ベトナム語にも対応しています。

このWebサイトでは、「ショッピング」「カルチャー」「体験・街歩き」「グルメ」「撮影スポット」というテーマで東急電鉄沿線にあるおすすめ観光スポットも紹介しています。

Webサイト開設時には、8つの国と地域のインフルエンサーが、東急線沿線の街を紹介する動画も公開されていました。2019年8月現在、動画配信は停止中ですが、後述の「TOMODACHI GUIDE」では、外国人観光客が日本人ガイドと、東急線の街を観光する動画が見られます。

狙いは訪日外国人観光客へのPR

このWebサイトは外国人観光客への情報提供を目的としています。

日本政府観光局(JNTO)によると、2018年の訪日外客数は約3,119万人で、統計を取り始めた1964年以来の過去最高を記録しました。この外国人に東急線沿線の街に来てもらうべく、「TOKYU PLUS」は設計されています。

また、東急電鉄は、ガイドを希望する日本人と、ガイドをしてほしい訪日観光客を繋ぐ「TOMODACHI GUIDE」を運営するHuber.社と提携しています。TOKYU PLUSのWebサイトでは、この「TOMODACHI GUIDE」を利用した訪日外国人が、日本人ガイドと東急線を中心とした隠れた名所や地元ならではの場所を巡る様子が紹介されています。

東急電鉄とHuber. 東急線沿線エリアを中心とした外国人観光客誘客強化のため、資本業務提携契約を締結

[東急電鉄]東京急行電鉄株式会社(以下、東急電鉄)と株式会社Huber.(以下、Huber.)は、東急線沿線を中心に、新たな観光資源の開拓および外国人観光客の誘客強化を目的に、資本業務提携契約(以下、本提携)を締結しました。<本提携の概要>両社は東急線沿線を中心に、相互の経営資源を活用して、インバウンド事業全般で相互の事業機会創出に向けた取り組みを推進する。Huber.は東急グループの事業拠点において、東急グループと連携してガイドマッチングサービスやリサーチ事業を推進する。東急電鉄はHub...

渋谷・代官山・自由が丘を中心に周辺を紹介

「渋谷」「代官山」「自由が丘」を中心に猫カフェや、漫画や漫画関連グッズに特化した店舗など、多くの外国人が関心を持てるスポットを掲載しています。

サイトには、以下のような、観光客に役立つ情報も掲載しています。


#tokyuplusで東京のまちを紹介

InstagramやTwitterでは「#tokyuplus」というハッシュタグが使われており、東京電鉄が運営する公式Instagramのアカウントだけでなく、一般ユーザーがこのハッシュタグを使い、東急線の街を中心とした東京の魅力や旬の情報を発信しています。

tokyu_corporation のアカウントで情報発信

東急電鉄も、Instagramの公式アカウント「tokyu_corporation」で、東急線沿線の場所、もの、風景の写真を、英語・日本語とともに発信しています。

春の桜、夏のかき氷、秋の紅葉、冬のお正月飾りといった、季節感がある投稿も多く、外国人の目を引き付ける綺麗な写真に、「行きたい」と思った人に対してアクセス方法の説明が添えられています。

1日乗車券「TOKYU PLUS」

東急電鉄は2016年7月1日から、訪日外国人限定の1日乗車券を発売していました。(2019年8月時点では発売を停止しています)。

旅ナカの情報収集にも対応!

「TOKYU PLUS」は、外国観光客の来日前(旅マエ)の目的地検討に役立つ情報の提供を目的の一つとしています。

また外国人観光客は、東急電鉄も参画している8言語を使用した観光情報のワンストップサービス「LIVE JAPAN」のWebサイトを使って、観光、食事、ショッピング、宿泊についてのリアルタイムな情報を入手できます。

▲公式サイトより
▲公式サイトより

訪日外国人限定の乗車券 

2016年7月から販売を開始した訪日外国人限定の乗車券の概要について紹介します。 

購入可能場所:東京国際空港(羽田空港)

価格:大人500円/小児250円
(東急線各駅で購入可能な「東急ワンデーオープンチケット」(660円)よりも、160円安い価格設定) 

デザイン:渋谷のスクランブル交差点をモチーフとしたデザイン

条件:条件購入時には、パスポートの提示が必須 。東京メトロ・都営地下鉄の1日乗車券「Tokyo Subway Ticket」を購入した方限定での販売であり、東急電鉄の一日乗車券「TOKYU PLUS」単体での購入は不可。 1日乗車券「TOKYU PLUS」の使用可能期限は、使用開始した日の終電まで。

訪日観光客増加に対応する東急電鉄の取り組み

「TOKYU PLUS」だけでなく、増加が続く外国人韓国客に向け、東急電鉄では以下のような取組をしてます。 

  • 多言語に対応した券売機: 各駅の券売機を、英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語・フランス語・スペイン語・日本語の7言語対応としています。
    (恩田駅、こどもの国駅は英語・日本語の2言語での対応)
  • 英語版の東急電鉄ホームページのリニューアル:日本語版のホームページをそのまま英語に直すのではなく、ルートマップや乗換案内など、外国人が来日前や来日中に必要な情報を中心に構成しています。
  • 外国人向け観光案内フリーペーパー :英語、中国語、韓国語に対応した、東急線沿線の観光情報のフリーペーパーである「64 THINGS TO DO IN SHIBUYA」を配布しています。
  • Facebookページ :英語、タイ語、中国語などの多言語で情報を発信する公式Facebookページ「渋谷達人 SHIBUYA EXPERT」を用いて、海外に向けて東急線沿線の魅力や最新情報を発信しています。
  • 渋谷駅でのWifi ネットワーク: 一般社団法人渋谷駅前エリアマネジメントと連携し、渋谷駅周辺でWifiネットワークの「SHIBUYA Wi-Wi-Fi」を無料で提供しています。
  • 東急東京メトロ渋谷駅観光案内所 :英語が話せるスタッフが常駐しており、乗換案内やガイドブックの提供など、外国人観光客にお役立ち情報を提供しています。
  • ハラルフードの提供 :東急電鉄100%子会社である株式会社東急グルメフロントが設立したハラルフードサービス株式会社が、イスラム教徒の方も日本食を楽しめる様に、ホテルやレストランなどに、和食を中心としたハラル対応料理を提供しています。

インバウンドの推進とその対策を

「TOKYU PLUS」を中心に、東急電鉄の訪日外国人に向けた積極的な取組を紹介しました。

今回紹介した様に、インバウンド産業に関わる各会社が外国人に向けて活発に情報を発信し、より外国人に便利なサービスを提供することが、訪日外国人の日本滞在を充実させ、印象を良くすることにつながります。

リピーター増加にも影響すると考えられ、こうした取り組みが今後のインバウンド市場の成長を支えていく大切な要因となると言えるでしょう。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客のインバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!