医薬品・日用品メーカーはどうやってWEB・メディアをインバウンドに活用すべきなのか?
インバウンド市場が盛り上がる中で、医薬品・日用品メーカーがWEB・メディアによってインバウンドで成功する事例が増加しています。このページでは、医薬品・日用品メーカーのWEB・メディアのインバウンド対策やインバウンド集客における活用について、次の3つの事例を取り上げます。
- 医薬品・日用品メーカー×WEB・メディア事例その①:小林製薬はグローバルサイトで国ごとに情報発信を
- まず1つ目は 訪日中国人らによる「爆買い」で人気が高いのが“神薬”とも呼ばれる日本の医薬品の1つであるアンメルツヨコヨコなどを提供する小林製薬。小林製薬は公式WEBサイトを見てみると国ごとにWEBサイトを持っています。その事例を紹介いたします。
- 医薬品・日用品メーカー×WEB・メディア事例その②:龍角散:WEBやSNSを活用し情報発信
- 2つ目は訪日中国人らによる「爆買い」で人気が高いのが“神薬”とも呼ばれる日本の医薬品の1つである龍角散を提供する株式会社龍角散。中国では大気汚染が申告で日常的にのどを痛めている方が多いそうです。そこで龍角散が中国では人気を博しており、その龍角散のWEBを活用した事例を紹介します。
- 医薬品・日用品メーカー×WEB・メディア事例その③:目薬なのにブランドサイトを立ち上げて情報発信する参天製薬サンテボーティエ
- 3つ目も12の新薬で有名なサンテボーティエを提供する参天製薬の事例です。疲れ目にすっきりとしたさし心地が中国国内でも話題となり、訪日外国人の目薬爆買いブームの火付け役となりました。
近年プロモーションの方法としてWEB・メディアがポピュラーになってきています。WEB・メディアによるインバウンド対策やインバウンド集客のメリットとしては、多くの情報を伝えながらも、顧客のイメージに残りやすいということがあります。伝えたい情報を写真や画像などよりも一度に多く発信できるためその分それぞれの医薬品・日用品メーカーの色がはっきりと出やすく、工夫を凝らしたWEB・メディアが求められています。
ここでは、医薬品・日用品メーカーという業界・業種におけるWEB・メディアの各社の事例を元にして、効果的なWEB・メディアを活用したインバウンド対策やインバウンド集客のケーススタディーをしてみます。それでは見ていきましょう。
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2015年には訪日中国人がドラッグストアや百貨店、家電量販店で大量消費をすることから生まれた言葉が、爆買いです。その爆買いの影響を受けて売上を伸ばしている業界が製薬会社なのではないでしょうか。
2015年の爆買いの影響で日本の化粧品や医薬品を購入した、訪日中国人達は自国に帰ってから「日本に行ったら買わなければならない12の新薬」というタイトルでSNSで情報発信をしました。その12の新薬の中に小林製薬の商品が5つも載っています。例えば、アンメルツヨコヨコや熱様シート、サカムケアなどです。
この「12の新薬」のおかげで小林製薬の商品が飛ぶように売れているのこと。そんな小林製薬ですが、具体的には一体どのようなインバウンド対策を行っているのでしょうか?
小林製薬がインバウンドや海外向けの販売を伸ばしています。2018年には輸出増やインバウンド対応のため、国内2工場の設備の増設などに300億円を投じると発表しています。
そんな小林製薬のWEBサイトを見てみるとグローバルサイトがあり、世界各国に向けたWEBサイトを保有しています。東アジアである、中国、台湾、香港と東南アジアであるシンガポール、タイ、マレーシア。欧米圏である、アメリカ、イギリスに対してサイトを保有。
主に、東アジアのWEBサイトのほうが情報は充実している模様。インバウンドの売上が、中国や台湾、香港に集中しているので、その影響が考えられます。
改めて、インバウンド対策をする上で対象とする国ごとにWEBサイトを作成することはスタンダードになってきています。まずはWEBサイトを準備することから始めてみましょう。
龍角散:WEBやSNSを活用し情報発信
メディアでよく報道されている通り、中国では、大気汚染が問題視されています。 その原因として、中国の生産工場は空気洗浄の設備が十分に整っていない状態で稼働していること、他には安価な中国産の石炭を燃やすことで、大気汚染物質PM2.5が大量発生することなどが挙げられています。
テレビのニュースでも、現在の北京における空の様子は、一寸先は闇と言わんばかりのスモッグでまともに外を歩けるような状態ではない街の映像がよく放映されています。そんな大気汚染された環境の中で生活していくためには、「のど」のケアは必須であり龍角散が人気を読んでいる原因の1つであると考えられます。
さらに12の新薬として中国で注目を集めており、人気を得ている龍角散。具体的には一体どのようなインバウンド対策を行っているのでしょうか?
龍角散のWEBに訪れてみると、英語と中国語のみに対応をしています。いろいろな国々に対応しているという形ではないと見て取れます。
しかしながら、中国への情報発信には力を入れています。中国版のWEBサイトを見てみると、中国版YouTubeであるyoukuに載せている、龍角散の中国版のCMをWEB上に載せていたり、WeChat(微信)やWeibo(微博)アカウントのQRコードを載せているなど、WEBサイトを主の媒体として扱いながらも、SNSなども組み合わせて情報発信を行っています。
このようにターゲット国に集中し、WEBとSNSを絡めながら情報発信を行っていくことがインバウンド対策でとても重要だと考えられます。
目薬なのにブランドサイトを立ち上げて情報発信する参天製薬サンテボーティエ
中国人は旅行に行くと必ずお土産を友人や家族、同僚に買ってく文化があります。その影響もあってか、買い物リストを持って、日本旅行に訪れている訪日中国人もいます。
訪日中国人がお土産として買っていく物の1つとして人気を得ているのが、参天製薬が出しているサンテボーティエという目薬です。この商品は、香水のような容器が特徴で、バラの香りがする目薬です。
日本人はどちらかと言うと「うるおいが強い」「すっきりする」「防腐剤が入っていない」など、機能性で目薬を選ぶ人が多いのではないでしょうか。可愛い容器にローズの香りで高級感のあるこの目薬はきっと、写真映えもいいのでSNSウケもよく、まさに日本のお土産としてぴったりなのではないでしょうか。
そんなサンテボーティエを提供する参天製薬は、一体どのようなインバウンド対策を行っているのでしょうか?
参天製薬のWEBサイトを見てみると、グローバルサイトも充実しており、各国に向けて情報発信を行っています。さらに細かく見ていくとブランドごとにサイトも立ち上げています。
サンテボーティエのブランドサイトも立ち上がっており、見てみると、日本語、中国語(繁体字・簡体字)対応しています。さらに、簡体字と繁体字では情報量も変えており、簡体字サイトのほうが情報が豊富です。簡体字は中国本土で活用されている言語であるため、中国本土に対して力を入れていることがうかがえます。
効果効能や、活用シーンなどをWEBサイトでは解説しており、普通の目薬というよりもオシャレな目薬ということをブランドテーマとしている模様。
そのうち出し方が訪日中国人のお土産としてマッチしており、爆買いの影響を受けているのではないかと推測されます。
このように、注力している国に特化した情報を盛り込むことがインバウンド対策では大切な考え方になるでしょう。