航空・空港はどうやってWEB・メディアをインバウンドに活用すべきなのか?
インバウンド市場が盛り上がる中で、航空・空港がWEB・メディアによってインバウンドで成功する事例が増加しています。このページでは、航空・空港のWEB・メディアのインバウンド対策やインバウンド集客における活用について、次の3つの事例を取り上げます。
- 航空・空港×WEB・メディア事例その①:岐阜 高山への送客をねらうセントレアの多言語ウェブサイト
- まず1つ目は、インバウンドから大変注目を集めている「君の名は。」の聖地巡礼地として有名な、岐阜県高山市から一番近い、空港として売り出している愛知県の中部国際空港セントレアのWEBを活用したインバウンド対策の事例をお伝えします。
- 航空・空港×WEB・メディア事例その②:多言語対応&SNSを活用し情報発信するPeach
- 2つ目は、日本初のLCCとして有名はPeach AviationのWEBを活用したインバウンド対策の事例です。ピーチはバスに乗るくらい気軽な形で飛行機を使えるようにするのがコンセプトであり、また、ターゲットが女性です。女性を意識した情報発信を、WEBやSNSを駆使して行っています。
- 航空・空港×WEB・メディア事例その③:WEBサイトを活用し情報発信する関西エアポート(関西国際空港)
- 3つ目は、近年、日本の玄関口になりつつある関西国際空港のWEBを活用したインバウンド対策の事例です。LCCを増やし、アジア圏からの訪日外国人を取り組みつつある関西国際空港。どのようなWEBを活用したインバウンド対策を行っているのでしょうか。
近年プロモーションの方法としてWEB・メディアがポピュラーになってきています。WEB・メディアによるインバウンド対策やインバウンド集客のメリットとしては、多くの情報を伝えながらも、顧客のイメージに残りやすいということがあります。伝えたい情報を写真や画像などよりも一度に多く発信できるためその分それぞれの航空・空港の色がはっきりと出やすく、工夫を凝らしたWEB・メディアが求められています。
ここでは、航空・空港という業界・業種におけるWEB・メディアの各社の事例を元にして、効果的なWEB・メディアを活用したインバウンド対策やインバウンド集客のケーススタディーをしてみます。それでは見ていきましょう。
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今、岐阜県高山市が世界から注目を集めています。その大きな要因の1つとして挙げられるのがアニメ映画で全世界的にヒットした「君の名は。」です。「君の名は。」の劇中では岐阜県飛騨高山近辺のエリアが登場します。「君の名は。」の中で登場した影響もあり、世界各国、特に東アジアである、台湾・香港、韓国、中国からの聖地巡礼を目的とした訪日外国人が数多く訪れています。
さらに、岐阜県高山市は1986年に国際観光都市宣言を行い、早くから多言語化などインバウンド対策に取り組んでいます。そういった取り組みや「君の名は。」の影響もあり、2016年には在住人口9万人の5倍以上となる46万人の外国人宿泊者数を達成しています。
そんな岐阜県高山市をうまく活用して、プロモーションをしている空港が中部国際空港セントレアです。中部国際空港セントレアは「高山へ一番近い国際空港」であるとアピールしてWEBサイト上で発信をしています。
中部国際空港株式会社は、この度訪日外国人向けに「高山特集ページ」を公開しました。「高山」は名古屋から電車、車のいずれの交通手段を使用しても片道約4時間。成田、羽田など東京からは約6時間、関西国際空港がある大阪からは約5.5時間かかります。しかし中部国際空港からはバスを使って約3時間ほどで行けるため、中部国際空港は「高山へ一番近い国際空港」であるとしてアピールをしています。
さらに英語、中国語(繁体字・簡体字)韓国語に対応しており、中部国際空港セントレアの強みである、岐阜県高山市に一番近い空港という情報を多言語で情報発信しています。
このように、ただ情報発信するという訳ではなく、自分達の強みに合わせて情報発信していくことがインバウンド対策においてとても重要なことになるでしょう。
多言語対応&SNSを活用し情報発信するPeach
近年、訪日外客数が非常に増えています。JNTOが情報を開示している訪日外客数(2018年6月推計値) によれば、2018年6月の訪日外客数は、前年同月比 15.3%増の2,704,500人。2018年1月~6月の訪日外客数は15,898,900人と昨年同時期15.6増となっており、このままのペースで行くと年間3,000万人を大きく上回るペースで訪日外客数が増えています。
それでは、なぜこのように訪日外客数が増えているのでしょうか。様々な要因がありますが、要因の1つとして挙げられるのが、LCCの増加が挙げられるでしょう。移動、宿泊、遊び、お土産、食事と観光業には5つのお金を使うポイントが挙げられます。その中でも移動の飛行機代というのは、昔はかなり費用がかかりました。
しかしながらLCCが増えたことにより安く、飛行機に乗れて海外旅行や出張に出かける人が増えました。そんなLCCですが、日本で初めてLCCを始めたのがピンク色の航空会社で有名なPeach Aviation 株式会社です。Peachではどのようなインバウンド対策を行っているのでしょうか。
PeachのWEBサイトを見てみると、英語、中国語(繁体字・簡体字)韓国語、タイ語の4カ国語に対応をしています。さらに、特筆すべき所は、多くの会社のWEBサイトでは中国語の繁体字の場合、同じ繁体字圏である、台湾と香港を一括りにしてしまいがちです。しかしながら、Peachでは台湾と香港を分けてWEBサイトを作成しています。
同じ繁体字圏であれど、国が違うので若干、表現やニュアンスが変わるそうです。例えば、沖縄と北海道では訛りが違うようなイメージでしょう。
その他にも、InstagramやTwitterやFacebookを活用し、情報発信をしています。 このようにWEBサイトとSNSを活用し、情報発信を行っています。国ごとに合わせて情報発信をしているようですので、とても参考になる事例なのではないでしょうか。
WEBサイトを活用し情報発信する関西エアポート(関西国際空港)
関西国際空港を運営する関西エアポートは、関西国際空港の2017年12月の利用状況の速報値を発表、合わせて2017年の利用状況の合計値を発表しています。
関西国際空港が発表した2017年12月の利用状況(速報値)によると、国際線の旅客数は対前年比で12.7%増え、2113万4457人となり、4年連続で最高値を記録しました。また年間の旅客数が2000万人を超えるのは初めてのことです。日本人旅客数は661万8091人となり、対前年比104%、外国人旅客数は1431万5556人となり対前年比118%でした。
12月単月では、国際線旅客数は187万402人で対前年比120%。日本人旅客数は54万8830で対前年比102%、外国人旅客数は130万1410人となり対前年比130%を記録しています。国際線旅客数、外国人旅客数の総数に関しては12月として過去最高値を記録しています。
このように関西国際空港には、数多くの訪日外国人が訪れています。そこで関西国際空港はどのようなインバウンド対策を行っているのでしょうか?
関西国際空港のWEBサイトを見てみると英語、韓国語、中国語(繁体字・簡体字)の3言語対応しています。インバウンド対策をする上で多言語対応のWEBサイトを作ることは必須となっており、英語、韓国語、中国語(繁体字・簡体字)に対応していれば、十分と言えるでしょう。
さらに、関西国際空港ではInstagram、Twitter、Facebook、YouTubeなどのSNSを活用し、情報発信しています。SNSで情報を拡散し、WEBサイトにアクセスを集めるという組み合わせて、インバウンド対策を行っている模様です。WEBサイトだけではなくSNSと組み合わせるのが今のインバウンド対策の主流になりつつあります。