スキー・スノボはどうやってインバウンドにおいて地方誘致・地方創生に取り組むべきなのか?
インバウンド市場が盛り上がる中で、スキー・スノボが地方誘致・地方創生によってインバウンド集客で成功する事例が増加しています。都心部での訪日外国人受け入れのノウハウをそのまま持っていって成功する場合もあれば、地方ならではの特色を活かしたり、個別の取り組みが評価されている事例もあります。
このページでは、スキー・スノボの地方誘致・地方創生のインバウンド対策やインバウンド集客における活用について、次の3つの事例を取り上げます。
- スキー・スノボ×地方誘致・地方創生事例その①:羽田京急バスとアルピコ交通東京株式会社は、京急リムジンバスの路線「羽田空港~白馬線」の運行を実施
- スキー・スノボ×地方誘致・地方創生事例その②:地方全体でスキー客を囲い込む取り組みを実施:群馬県みなかみ町
- スキー・スノボ×地方誘致・地方創生事例その③:北海道ニセコ:日本の風情ある街並みをイメージした「ニセコビレッジ」をオープン
地方誘致・地方創生のためのインバウンド集客やインバウンド対策においては、業界・業種やターゲットとする国籍によってかなりその内容が様変わりします。例えば、中国出身の訪日外国人には人気の観光地が、台湾出身の訪日外国人には人気ではなかったり、その消費動向が異なっていたりすることがあります。またこういた訪日外国人の国籍とは関係ない共通の手法が、色々な国からの訪日外国人にしっかりと効果がある場合もあります。
ここでは、スキー・スノボという業界・業種における地方誘致・地方創生の各社の事例を元にして、効果的な地方誘致・地方創生を活用したインバウンド対策やインバウンド集客のケーススタディーをしてみます。それでは見ていきましょう。
スキー・スノボの地方誘致・地方創生に関連するインバウンド対策資料を無料で詳しく見てみる
「インバウンドコンサル」の資料を無料でダウンロードする「広告運用」の資料を無料でダウンロードする「展示会出展サポート」の資料を無料でダウンロードする羽田京急バスとアルピコ交通東京株式会社は、京急リムジンバスの路線「羽田空港~白馬線」の運行を実施
羽田京急バスとアルピコ交通東京株式会社は、京急リムジンバスの路線「羽田空港~白馬線」の運行を実施 しています。これは大人9,000円、小児7,000円、所要時間5時間30分で羽田空港国際線ターミナルから出発し、白馬地区までを直通で結ぶバスです。車内には無料Wi-Fiが完備してあり、通訳用のタブレット導入、車内モニターでの英語案内などインバウンド向けに言語対応も実施しています。
長野県・白馬村はウィンタースポーツの聖地 としてしられています。現に訪日オーストラリア人観光客の6人の1人は白馬村に訪れているともいわれ、欧米豪圏に特に大きな人気を集めています。
「ウィンタースポーツ」というメインコンテンツを活かし、交通業界と連携し主要空港から直通のバスを運行、交通の利便性を向上させるすることで、多くのインバウンド誘致に成功している といえるでしょう。また、スポーツを観光資源とした旅行形態は「スポーツツーリズム」といわれ、近年のインバウンド業界で注目 されています。
地方全体でスキー客を囲い込む取り組みを実施:群馬県みなかみ町
2010年4月にみなかみ町インバウンド推進協議会を立ち上げ、翌年にみなかみ町観光課内に国際観光グループを設置 国際観光の推進に着手、台湾エージェントの招聘事業や現地商談会の開催、Wi-Fi環境の整備、旅館・ホテルなどの受け入れ態勢の強化、外国語表記の案内 看板やパンフレット作成など訪日外国人の誘致に向け計画を立てた当初は行政が窓口でした。
現在は、観光協会内に事務局を置く。会員数は54施設。イ ンバウンドに積極的に取り組む意思のある旅館・ホテル・アウトドア・体験施設などで組織を強化しています。
また、インバウンド用共通リフト券 インバウンド用WEBページ制作支援や、「春節のお出迎え」、昨年は利根沼田まで拡大 WAMAZING、LIFTPIAとの提携、英語でのレッスン実施をCANYONSとの協力を実施しています。
みなかみ町を訪れる利用者の多くがファミリー向けイメージであることからM9つのスキー場があることを英文字で表記、スキー場が共通金額で発券していたものをインバウ ンド用に作成するなど、スキー客を取り込むさまざまな取り組みに力を入れています。
北海道ニセコ:日本の風情ある街並みをイメージした「ニセコビレッジ」をオープン
訪日外国人が訪れる北海道ニセコ町の観光産業を支えていた 「ニセコリゾート観光協会」は、2003年から株式会社として生まれ変わりました。 観光協会が町役場の一組織から株式会社化したのは 日本初 のことです。
補助金ありきの組織運営ではなく、「収益性」を重視した組織構造に改革 することで以前よりもスピード感を持って北海道ニセコ町の観光開発にあたることができるようになったといいます。
株式会社ニセコリゾート観光協会では、「ラジオニセコ」でFMラジオの放送を実施し、インターネットを通じて世界に北海道ニセコ町の観光情報を配信したり、道の駅の委託事業を実施したり、2017年には日本文化に触れることができるイベント「Niseko Japonica」を開催したりと多岐にわたる取り組みを行っています。
加えて、ニセコリゾート観光協会では 公式サイトを運営 しており、インバウンド向けにニセコの観光情報を日本語・英語・中国語(繁体字)・中国語(簡体字)・韓国語・ドイツ語・フランス語・イタリア語・スペイン語・ロシア語の10か国語で配信しています。「滞在」「食」「スポーツ」「アウトドア」「体験型観光」「温泉」「ショッピング」などカテゴリ別に情報がまとめられています。