観光庁は5月28日、愛媛県今治市の地域通訳案内士育成等計画に同意したと発表しました。
これにより今治市全域、しまなみ海道沿線で通訳案内を行う「今治・しまなみ地域通訳案内士」が誕生します。
外国人からの需要増を受けて、サイクリングに係る研修を初めて導入します。
関連記事:【しまなみジャパン×訪日ラボ対談】これからのデータ活用とインバウンド対策
インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)
愛媛県の今治・しまなみ地域に「地域通訳案内士」誕生
愛媛県のしまなみ海道は、サイクリングの聖地としてインバウンドからの人気も高く、キャッシュレス決済やアプリの導入などインバウンド対応が進められています。
※訪日ラボでもDMO「しまなみジャパン」を取材し、観光DXやインバウンド対応として実施した内容について伺いました。
インバウンド需要の高まりを受け、今治市は新たに観光庁から「地域通訳案内士」の育成等計画の同意を得ました。
今治市で初導入、現地情報に精通
「地域通訳案内士」とは、特定の地域でその固有の歴史や文化、地理などの現地情報に精通しており、各自治体が行う研修受講を通じて登録を受けた人のことです。
2024年4月1日時点で、北海道から沖縄まで全国42地域で導入されており、3,782名の地域通訳案内士が育成されています。
今回は今治市が、しまなみ海道サイクリングのインバウンド人気が高まっていることを受けて、アクティビティ(サイクリング)に係る研修を初めて導入することになりました。地域通訳案内士が愛媛県内で導入されるのは初めてです。
通訳対象地域は愛媛県の今治市全域、しまなみ海道沿線で、対応言語は英語となっています。
インバウンド人気が高まる「しまなみ海道サイクリング」
しまなみ海道は、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶサイクリングロードで、「サイクリングの聖地」として国内外のサイクリストが訪れる日本有数の観光地です。
観光庁が推進する観光DXにより、予約システムやキャッシュレス決済などインバウンドに対応したデジタル化が進められています。
関連記事:「デジタルは苦手…」を克服した"シンプル"な方法とは。しまなみ海道の事例に学ぶ、地方の観光DX
「今治・しまなみ地域通訳案内士」になるためには、今治市が実施する研修を受講し口述試験に合格したうえで、今治市長に対し登録申請を行う必要があります。
資格を有さない人が地域通訳案内士、またはこれに類似する名称を使用することはできませんが、資格を有さない人でも有償で通訳案内することは可能です。
なお今治市は、今後「今治・しまなみ地域通訳案内士」の育成研修について、詳しい日程が決まり次第発表するとしています。
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
観光庁:愛媛県の今治・しまなみ地域で「地域通訳案内士」が誕生します!~アクティビティ(サイクリング)に係る研修を導入~
【インバウンド情報まとめ 2025年1月前編】2024年訪日客数・消費額「過去最高」2025年は4,000万人へ ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。
この記事では、主に1月前編のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→2024年訪日客数・消費額「過去最高」2025年は4,000万人へ ほか:インバウンド情報まとめ【2025年1月前編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」
スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!