観光庁は7月30日、宿泊旅行統計調査の2021年6月第1次速報を発表しました。2021年6月の延べ宿泊者数は、1,960万人泊で、前年同月比24.2%増となりました。
また外国人延べ宿泊者数は、26万人泊で前年同月比29.7%増でした。前月と比較しても2万人多くなっています。
6月は東京五輪開催に向け、各国選手団や関係者らの入国があったことから前月よりも増加したと考えられます。
《注目ポイント》
- 2021年6月の延べ宿泊者数(全体)は、1,960万人泊で、前年同月比24.2%増
- 日本人延べ宿泊者数は、1,934万人泊で前年同月比24.1%増
- 外国人延べ宿泊者数は、26万人泊で前年同月比29.7%増
関連記事:2021年5月宿泊旅行統計調査
6月の延べ宿泊者数、前年同月比24.2%増
2021年6月の延べ宿泊者数(全体)は、1,960万人泊で、前年同月比24.2%増となりました。

ただし、4月から大都市圏を中心に発令されていた緊急事態宣言の影響で、前月よりも宿泊者数は50万人程度減少しました。
日本人延べ宿泊者数も、1,934万人泊で前年同月比24.1%増加したものの、2,000万人台を割り込んでいます。
6月の外国人延べ宿泊者数は前年同月比29.7%増
外国人延べ宿泊者数は、26万人泊で前年同月比より29.7%増加しました。また前月より2万人増加しました。
7月23日に開会した東京五輪の影響もあり、7月は関係者らの入国の影響でさらに増加すると考えられます。
ただし、7月後半以降大都市圏では感染が急拡大しており、増加傾向が8月以降も続くかどうかは見通せない模様です。
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6月の客室稼働率28.7%、前年同月比6.0%増
2021年6月の客室稼働率は28.7%で前年同月比より6.0%増加しました。前月より1.9%増加しています。
旅館・リゾートホテル・ビジネスホテル・シティホテル、簡易宿所など統計がとられているすべての宿泊施設で客室稼働率が前年同月比より増加しています。
最も稼働率が高いのはビジネスホテルで、稼働率は38.9%でした。なお、これらの傾向に前月からの変化は見受けられませんでした。
東京五輪の感染拡大への影響は
8月2日現在、東京を含めた大都市圏では変異株の影響もあり感染拡大に歯止めがかけられていない状況で、日本人延べ宿泊者数も減少傾向にあります。
しかし、7月23日から東京五輪が開会した影響により、外国人延べ宿泊者数は5月から増加傾向にあります。
感染拡大をどのタイミングで抑え込めるのか、8月2日より対象府県が拡大した緊急事態宣言の影響力、そして東京五輪・パラリンピックの開催状況によって今後大きく変動することが予想されます。
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<参照>
観光庁:宿泊旅行統計調査
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