アパレル・アウトレットモールはどうやってデータをインバウンドに活用すべきなのか?
インバウンド市場が盛り上がる中で、アパレル・アウトレットモールがデータをインバウンド集客で活用する事例が増加しています。データ活用におけるアパレル・アウトレットモールのプロモーションの成功事例では、インバウンドに関連するデータを、収集し解析することで効果的なインバウンド対策を実施できているようです。
このページでは、アパレル・アウトレットモールのデータのインバウンド対策やインバウンド集客における活用について、次の3つの事例を取り上げます。
- アパレル・アウトレットモール×データ活用事例その①:アラタナが新サービス ゾゾタウンの販売データ活用へ
- アパレル・アウトレットモール×データ活用事例その②:アパレル業界向け対話型コマースプラットフォーム「FACY(フェイシー)」「NIKKEI STYLEメンズファッションチャンネル」へユーザーの行動データを活用したコンテンツ提供を開始
- アパレル・アウトレットモール×データ活用事例その③:ファッションレンタルのエアークローゼットが9.5億円調達、AIやデータ活用強化でサービス拡充
アパレル・アウトレットモールのインバウンド対策やインバウンド集客では、データ活用をすることで効率的かつ効果的に施策を行えます。どこの国からのインバウンドが多いのか、消費額が多いのは国籍・年代含めどんな人なのかということは、対策を講じたりターゲットをしぼったりする上で非常に重要です。そして、それはイメージや体感ではわかりません。なんとなく中国人が多いかな、と思っていたら実は最も多いのは韓国人だった、ということもあるでしょう。正しいデータ活用をすることで、最も注力すべきはどこなのかということがわかってきます。体感ではかるよりも正確に、そして効率的に施策を行えます。
ここでは、アパレル・アウトレットモールという業界・業種におけるデータ活用のプロモーション事例を紹介していきます。
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「インバウンドコンサル」の資料を無料でダウンロードする「インバウンドデータ」の資料を無料でダウンロードする「調査・リサーチ」の資料を無料でダウンロードするアラタナが新サービス ゾゾタウンの販売データ活用へ
スタートトゥデイ子会社でEC支援事業のアラタナは、「ゾゾタウン」との在庫連携と売り上げデータが活用できる新サービス「アラタナゲートウェイ」を開始しました。ゾゾタウン倉庫在庫と直営ECで共有でき、ブランド・小売店の課題である在庫効率運用を高めるとともに、ゾゾタウンの売れ筋分析データを公開し、マーケティング・需要予測・サプライチェーン改革までを支援。アラタナゲートウェイはスタートトゥデイが今期(19年3月期)から再強化するブランド・小売店向けのEC支援策。前期にゾゾタウン商品取扱高は2700億円となり、同社推定でトレンドアパレル市場は3兆円で、ゾゾタウン経由売り上げが約1割になったと分析。「ゾゾタウンで取れるデータが国内ファッション市場の縮図」となってきたため、データの一部をブランド・小売店に活用してもらい、直営ECともにゾゾタウンの商品取扱高も高める狙いです。
アラタナは「ユナイテッドアローズ」「ヒステリックグラマー」といったブランド・小売りの直営ECサイトを構築してきたが、アラタナゲートウェイの在庫連携サービスは、他のEC支援企業でサイト構築しているブランド・小売店も活用が可能です。ゾゾタウンに出店している全ブランドの直営ECに提供し、店舗用物流倉庫・店舗までの物流を支援。ゾゾタウン販売データ提供は、今年いっぱい試験を行い、来年からサービスを開始します。ゾゾタウンでの販売実績の分析から、商品閲覧傾向、お気に入り登録データなどを提供し、直営ECや実店舗への客の誘導、需要予測にまでつなげる方針です。来訪者の性別、年齢、嗜好(しこう)、行動履歴などの情報を基にした広告提案も行っていきます。販売データ提供については、サイト構築まで行っているブランド・企業に絞る予定とのこと。
アパレル業界向け対話型コマースプラットフォーム「FACY(フェイシー)」「NIKKEI STYLEメンズファッションチャンネル」へユーザーの行動データを活用したコンテンツ提供を開始
スタイラー株式会社は、株式会社日本経済新聞社が運営する生活情報サイト「NIKKEI STYLE Men’s Fashionチャンネル」へのオリジナルコンテンツを2018年4月14日より提供開始しました。この取り組みは、スタイラーが提供するアパレル業界向け対話型コマースプラットフォーム「FACY(フェイシー)」におけるユーザーの行動データを活用し、ファッションアイテムの購入ニーズや活用状況など、ビジネスパーソンが注目するトレンド情報について初のコンテンツ提供を実施するものです。
「FACY(フェイシー)」はアパレル業界向けのコマースプラットフォームです。「デニムに合わせるジャケットがほしい」など、ファッションアイテムについてユーザーの抽象的なニーズをサイトへ投稿すると「FACY(フェイシー)」に参画しているアパレル企業各社が自社のファッションアイテムを提案してユーザーに直接紹介でき、ユーザーは気に入ったアイテムを「FACY(フェイシー)」上で購入することが可能です。
「FACY(フェイシー)」におけるユーザー発信のニーズをもとにしたメディアは、従来のメディアと比べてより消費者のニーズに沿った独自コンテンツであり、NIKKEI STYLE Men’s Fashionチャンネルが培ってきたノウハウに加えて、よりユーザー視点が入ったコンテンツを融合させることにより、提供先メディアの媒体規模拡大、ユーザーエンゲージメントの増加、新たなマネタイズモデルの確立に貢献していきます。
ファッションレンタルのエアークローゼットが9.5億円調達、AIやデータ活用強化でサービス拡充
定額制ファッションレンタルサービス「airCloset(エアークローゼット)」などを展開するエアークローゼットは2017年11月30日、ジャフコやホワイト急便を展開する中園ホールディングスなど複数の投資家を引受先とする第三者割当増資により、9.5億円の資金調達を実施したことを明らかにしました。今回の資金調達を踏まえてエアークローゼットが取り組むのは、AIの導入や蓄積してきたデータの活用です。同社の強みでもある「プロのスタイリストによるスタイリング」をAIで補助し、選定業務の効率化を進めます。加えてデータサイエンスへの投資も強化することで、ユーザーの選好情報や洋服に対するフィードバック情報などの独自データを分析。サービス基盤の拡充を目指すというもの。
エアークローゼットの主力サービスであるairClosetは、2015年2月のサービス開始から2年9ヶ月で会員数14万人を突破。300ブランド、10万点以上にのぼる洋服の中から、スタイリストがユーザーにあったコーディネートを提案。独自開発したスタイリング提供システムは2017年2月に特許も取得しました。また2016年10月にはスタイリストのパーソナルスタイリングを実店舗で楽しめる「airCloset×ABLE」を表参道にオープン。2017年7月にはスタイリストが選定した洋服が自宅に届き、気に入ったアイテムを購入できる「pickss」を始めるなど、「パーソナルスタイリング」の軸で事業の幅を広げています。エアークローゼットは2016年1月にジャフコ、中園ホールディングス、寺田倉庫、セゾン・ベンチャーズらから約10億円規模の資金調達を行っていたが、それに続くラウンド。なお2015年4月にも約1億円の資金を調達。これまで同社はスタイリング提供システムの開発や洋服の調達、独自の管理・物流オペレーション構築への投資によってサービス基盤の整備に力を入れてきた。今後は蓄積したデータやパーソナルスタイリングのノウハウを活用しるフェーズへ突入し、スタイリング精度の向上のみならずairCloset全体のUX向上に取り組む予定とのこと。