韓国国内で苦しむ親日派と反日派韓国人の溝|歴史的背景や政治問題、インバウンドへの影響

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

韓国では反日感情をもつ韓国人らが、ボイコットジャパンや慰安婦問題を象徴する少女像を設置するなどの活動を行っています。

日本でもこれらの話題は度々大きく報道され、日韓関係の冷え込みを表しています。

韓国人らすべてが反日派ではありませんが、韓国国内で親日を思わせる発言などはしづらい雰囲気となっているようです。

今後、韓国人向けインバウンド対策どのような対策をすれば良いのか、韓国には本当に親日家がいるのかについて解説します。

関連記事
不買運動に対抗!ユニクロ「10万着無料ヒートテック」の強さ!
「日本旅行はもういかない」起死回生の一手は?
「知日派」とは?親日派との違いは?


インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)

韓国人に親日家はいるのか?

ニュースでは日本国内での嫌韓の風潮や、韓国での反日デモの様子などがよく映し出されています。

そのため日韓関係は悪化の一途をたどっているように感じますが、実際に韓国からの観光客数にこれらの政治情勢が影響しているのも事実です。

不買運動にくるしむ親日派

一部メディアで報道されているように、現在韓国では日本製品の不買運動が行われています。

不買運動の発端は、日本政府が韓国に対して化学製品3品目などの輸出管理を強化する政策を打ち出したことにあります。

もちろん中には日本好きの韓国人もおり、不買運動に反対している人たちにいます。

この風潮に抗議しようと日本製品を取り扱っているお店もありますが、それらの店舗で売上に影響がでるなどの問題も起こっています。

日韓関係の溝は歴史解釈や教育が根底にある

日韓関係がこれほどまでに複雑になっている原因の一つに、韓国での歴史教育の在り方が挙げられます。

幼少期から偏った見方をした歴史教育を受けることで、日本に対する敵対心や反感を持つことにつながっています。

これは韓国に限らずどこの国でも起こり得ることで、それぞれの立場から見た都合の良い解釈のみを歴史として認識してしまうことに問題があります。

ただし韓国の特に若い層の中では、文化的交流を通して過去ではなく現在の互いの友好関係を目指すことにフォーカスしている人が増えているようです。

訪日韓国人インバウンド状況

このような政治情勢の中にあっても、訪日外国人インバウンド市場の中で、韓国人の占める割合は大きいのが実情です。

移動時間が身近くて済むことや移動費が比較的安いことなどもあり、韓国からの観光客数は中国に次いで全体の2位となっています。

韓国人の訪日目的やどのような形態の滞在が好まれているかなど、詳細について触れていきます。

訪日韓国人は毎年増加!

韓国からの訪日観光客数は、2015年頃から急激に伸長しました。

2018年の訪日韓国人の総数は7,538,952人であり、2014年から比較すると2倍以上にまで伸びているのがわかります。

訪日韓国人の特徴は、複数回にわたって日本を訪れる傾向にある中国人、香港人観光客に比べてリピーターが少ない点にあります。

また、平均的な宿泊日数は2.8泊であり、他の訪日外国人観光客に比べると短い傾向です。

距離が近く気軽に来られる反面、週末などの短い休みで訪れる傾向が強いとも考えられます。

訪日韓国人の消費額は5,881 億円

全体の消費額は5,881 億円にのぼりますが、訪日外国人で最も大きな割合を占める中国人、台湾人、香港人に比べると、全体としての消費金額は多くはありません。

その合計金額のうち宿泊費が最も大きな割合を占めており、支出全体の約32%に当たる1,880億円でした。

その次に大きな割合を占めたのは買い物代で、1,626億円であり、全体の約28%でした。

また、訪日韓国人観光客のひとりあたりの支出は78,084円となりました。これは平均滞在日数が短いことも一つの要因に挙げられます。

韓国人に人気のモノや日本文化

日本を訪れた観光人は、様々なお土産を買っていきます。特に、お菓子や化粧品、医療品などの、日常生活に密着したものがよく購入される傾向にあります。

お菓子の中では、抹茶味のものが人気でお土産で配布しやいような個包装のものが特に人気です。

また、J-POP関連のグッズを購入する人だけでなく、日本のアニメやドラマに関するグッズもお土産として購入されています。

中には、ロケ地を巡るという目的で日本を訪れる人もいるほど、韓国人観光客にとってはアニメやドラマは訪日の大きな動機になっているようです。

特に若者を中心に観光に関する情報はSNSやポータルサイトを経由して入手する傾向が強く、訪日韓国人インバウンド対策には、SNS戦略は重要であると言えます。

【2019上半期:聖地巡礼まとめ】ファンが詰めかける次のスポットはどこ?!日本が舞台の映画まとめ

Forbes JAPANは25日、大ヒット中の映画「ジョーカー」の世界の興行収入が、今週末には8億ドル(868億円)を超える見通しと報じました。本作品は、現時点ですでにR指定映画の中で史上3番目に興行収入を稼いだことになります。この世界的大ヒットを受け、映画の中で主人公がダンスをする「ニューヨーク市ブロンクス区にある階段」が観光スポットになると言われています。世界を魅了する映画作品はその影響も大きく、各地からの観光客を導く新しいキーワードにもなり得ます。今回は「日本」が撮影地になり、国内外...


政治対立が観光に影響している日韓関係

年々観光客数は増加傾向にあるとはいえ、日韓関係における政治対立が観光客数に大きな影響を与えているのも否定できません。

不買運動の中には日本への旅行をキャンセルするという運動もあり、インバウンド誘致を行うには複雑な状況に置かれています。

7月の訪日韓国人は前年同月比7.6%減

7月における訪日韓国人の数は56万人でしたが、前年同月比で7.6%減でした。

また、大韓航空が8月に日本便6路線の追加運休を発表しました。

これは両国間の関係悪化にともなう需要の減少に対応したもので、代わりに他のアジア諸国への便を拡大する決定がなされました。

同様に不買運動が影響し、JTBの予約サイトを通じた日本における韓国人の宿泊数は7月に前年同月の半分まで落ち込みました。

日韓関係の悪化が旅行者にも影響

韓国を訪れる日本人観光客にも、これらの政治対立の激化の影響が出ています。

具体的にはソウル市内の繁華街・弘大前で日本人女性が韓国人の男に罵声を浴びせられ、髪をつかまれるなどの暴力を受ける事件が発生しその事件の一部始終がSNSで拡散され大きく話題となりました。

日本と韓国の軍事的な機密をお互いに守ることを取り決めた日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄が、韓国政府によって宣言されたことも、世界に大きな衝撃を与えました。

政治上の対立は深まっているように見える両国ですが、個人間においての交流はもちろん盛んにおこなわれており、文化交流が懸け橋となり密接な関係性は依然として続いていると言えます。

「#好きです韓国」「#好きです日本」SNSで拡散:日韓関係、意外な市民の声とは

日本政府の韓国に対する輸出管理強化措置が始まっています。韓国の文大統領は、日本の対応は経済報復だとして非難しています。不買運動や旅行者の減少など、日韓関係の冷え込みが進む中、Twitter上で2つのハッシュタグが注目を集めています。目次冷え込む日韓関係に声を届けたい韓国のニュースSBSでも話題に「好きです日本」には複雑な気持ちを示す人も#좋아요_한국(#好きです_韓国)まとめ#좋아요_일본(#好きです_日本)まとめ冷え込む日韓関係に声を届けたい1つ目のハッシュタグは、「#좋아요_한국(チョ...


劇場版「ドラえもん」の公開が事実上無期限延期

文化的な交流にも、政府による統制が開始されようとしています。

日韓関係の悪化に伴い、日本映画を韓国国内で放映することはふさわしくないという判断が下されました。

その影響で劇場版「ドラえもん」の公開が事実上無期限延期が決定されました。

韓国では、「ドラえもん」は「トンチャモン(동짜몽)」と名前を変更して公開されており、韓国人の女優が日本に来て初めて「ドラえもん」が日本のアニメだということを知ったと発言したことも話題になりました。

このような「日本隠し」が韓国では日常的に行われてきたために、オリジナルは韓国にあると思っている人も多く反日感情を煽る原因の一つになることもあるようです。

【韓国の反応】デモ飛び火で「ドラえもん」上映、無期限延期へ:「日本隠し」されながら愛されたキャラクターたち

日韓関係の悪化に伴い、韓国では8月14日からの上映が決定していた映画作品、劇場版「ドラえもん のび太の月面探査記」の公開が事実上の無期限延期を決定されています。関係者によると、韓国での日本製品の不買運動や訪日旅行のキャンセルなど高まる反日感情のなかで、日本映画を公開するのは適切でないという判断を下したというもので、社会の空気や国民の感情を考慮したことが説明されています。韓国においてドラえもんはどのような立ち位置にあるのでしょうか?韓国での日本のコンテンツの受容のいきさつと、SNS上の口コミ...


韓国とのつながりはインバウンド市場に大きな影響を与える

韓国は船舶でのアクセスが可能なことや格安航空券が充実したこともあり、比較的手軽に呼び込みができる国です。

しかし隣接した国であるがゆえに日本と韓国には歴史上複雑な関係性があり、それらに端を発した政治的対立が訪日観光客の需要を考える上で大きな不安要素になっています。

一方で、K-POPやアニメ、ドラマなどの若者文化を中心に政治情勢に左右されない強固な結びつきを持ちつつあるというのも、昨今の両国の文化交流の中で見て取れます。

趣味やポップカルチャーと言った政治とは離れた場所での韓国からの日本への関心を促進していくことが、インバウンド需要を持続させるためにひとつの鍵になると考えられます。


訪日ラボ セミナー紹介&最新版インバウンド情報まとめ

4月までに学んでおきたい!【基礎から始めるインバウンド対策】 〜ラーチーゴー & ジャパンガイドが教える市場別最新データ〜


4月から観光・インバウンドに関わる仕事に就いたり、関連部署へ異動となり、知識のインプットに追われていませんか?また、より一層事業を推進するために必要な学び直しの機会を設ける担当者も増えてきております。

このセミナーでは、

  • 新担当になって、インバウンドの何から始めたらいいか分からない
  • インバウンド推進が本格化し、改めて情報やノウハウを学び直したい
  • そもそもインバウンドに興味があるが、情報を収集できていない

方にとって必要な基礎情報と、知っておきたい新情報をお届けする機会となっております!

詳しくはこちらをご覧ください。

4月までに学んでおきたい!【基礎から始めるインバウンド対策】 〜ラーチーゴー & ジャパンガイドが教える市場別最新データ〜

【インバウンド情報まとめ 2024年4月】3月訪日外国人数「300万人」突破 他


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、2024年4月版レポートから、3月〜4月のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。

最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください!

本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。
3月訪日外国人数「300万人」突破 / 2月の世界航空需要、コロナ前から完全回復【インバウンド情報まとめ 2024年4月】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる4月から観光・インバウンドに関わる仕事に就いたり、関連部署へ異動となり、知識のインプットに追われていませんか? また、より一層事業を推進するために必要な学び直しの機会を設ける担当者も増えてきております。
このセミナーでは、
新担当になって、インバウンドの何から始めたらいいか分からない
インバウンド推進が本格化し、改めて情報やノウハウを学び直したい
そもそもインバウンドに興味があるが、情報を収集できていない
方にとって必要な基礎情報と、知っておきたい新情報をお届けする機会となっております!
詳しくはこちらをご覧ください。
→4月までに学んでおきたい!【基礎から始めるインバウンド対策】 〜ラーチーゴー & ジャパンガイドが教える市場別最新データ〜

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに