レンタカーはどうやってSNS・ソーシャルをインバウンドに活用すべきなのか?
観光先で主要駅、観光地までの最寄り駅からの交通手段、バスやタクシーに変わる二次交通の手段として重宝されるレンタカー、カーシェアリングサービスは、電車が走っていないエリアでも手軽に使える、自分の都合で使える、好きな車で旅できるなどで人気の移動手段です。レンタカー事業者は全国およそ1000箇所に営業所を持っている大手レンタカー企業と、ガソリンスタンドなど提携店舗から車両をレンタルする格安レンタカーに分かれますが、有名なのは大手5社で、「トヨタレンタカー」、「ニッポンレンタカー」、「日産レンタカー」、「オリックスレンタカー」、「タイムズカーレンタル」が存在します。一方の格安レンタカーとしては、「ニコニコレンタカー」、「ワンズレンタカー」、「ガッツレンタカー」などのいわゆる格安レンタカーも、利用料金の安さから、近年人気を集めています。
国内では旅行、引っ越しの際にも活用されることが多いですが、最近は訪日外国人も日本観光の移動手段として活用している人が増えています。レンタカーに関しては訪日外国人の利用が増えるに連れて事故件数が増えているといった報道もありますが、利用方法の周知などによって、今後こうした事故件数が現象するのかも含め、業界の注目が集まります。
こうしたレンタカーはやはり自分で運転する、自分で目的地までいく、普段運転しない車種に乗る、友人や恋人、夫婦など複数人で乗る、イベントと絡めた使い方多いなどの理由から、SNS・ソーシャル上で拡散される可能性が高いという下地を持っています。また、こうしたレンタカー会社の中には海外や都市圏で広まりつつ、複数人で1台の車をシェアするカーシェアリングサービスを展開している企業もあり、レンタカーだけにとどまらず、カーシェアという観点からもSNS・ソーシャル上で拡散しやすい、シェアされやすいコンテンツであると言えるでしょう。
こうしたレンタカー、カーシェアリングの中から、あらゆるクルマ利用のシーンに対応できるカーシェアリングのタイムズカープラス、レンタカーのタイムズカーレンタルを展開している「タイムズ カー」のSNS・ソーシャルの活用方法についてご紹介し、また、株式会社レンタスが運営する、中古車を利用した格安レンタカー事業を展開することで知られている「ニコニコレンタカー」に関してのSNS・ソーシャルの活用方法についてご紹介していきます。
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タイムズカーは、レンタカー運営会社のタイムズモビリティネットワークス株式会社が展開するレンタカーチェーンのブランドで、元々はマツダの子会社でした。2004年にマツダが保有する株式をメインバンクである三井住友系の企業に譲渡したことで実質的には住友グループの企業となっています。また2009年にカーシェアリング事業に参入するため、パーク24が株式を取得し同社の子会社となり、その際にマツダの名前が外れ「タイムズカーレンタル」という社名となりました。またレンタカー事業の他に「タイムズカープラス」というカーシェアリングサービスを開始、タイムズのコインパーキングの敷地内に専用枠を設けて車両を配置し、2016年時点で配備数7,756箇所、14,324台、会員数約60万人と、業界内で過半数のシェアを誇っています。
ピッとGoデリバリーという希望の駐車場(ピッとGoステーション)にレンタカーをお届け、カーシェアのように簡単に出発・返却ができるサービス、急な予定や出張先、旅行先でも便利にご利用可能な30分前予約、ポルシェやロータスなど走りにこだわりを持ったブランドの憧れのスポーツカーに乗れるServiceXなど様々なユニークなサービス、空港から店舗までワンウェイ3時間2980円で利用可能なAIRPORT ACCESS(エアポートアクセス)など、様々なサービスをラインナップしています。
FacebookとTwitterで投稿内容を若干変えて、アカウントを使い分け
「タイムズカー」はFacebookとTwitterアカウントをSNS・ソーシャルとして運用しています。Facebookページにおいては7,378人が「いいね!」をしており、フォロワー数は7,414人となっています。Facebookページの運用に関しては、「タイムズカー」では、新規出店のお知らせ、各種キャンペーン情報の発信、「南房総・鴨川シーワールド」など特定の観光スポットの紹介、またこうした観光スポットへいくのにレンタカーを使用すると割引になるといったお得な観光スポット連動キャンペーン情報、NISSAN GT-Rなどのスポーツカーのレンタル情報、空港と自宅最寄りのステーションまでワンウェイ利用が可能なAIRPORT ACCESSのサービス説明などを幅広く発信しています。
一方のTwitterアカウントに関してはFacebookページと同様に新規出店のお知らせ、各種キャンペーン情報の発信などに加えて、地方ごとの天気による注意情報、こうした気象状況によるステーションの営業情報、予約センターにおけるシステム障害情報など、タイムリーな情報を発信しています。
多くの企業では、SNS・ソーシャルアカウントを運用する際にSNS・ソーシャルアカウントによって運営方法を特に固めず、同様の情報を同様の頻度で投稿するケースが多いですが、「タイムズカー」では、Facebookページではキャンペーン情報や新拠点のオープンなどを投稿し、Twitterでは積雪や地震などによる拠点ごとの営業情報など、よりリアルタイムで多くの情報が流れていくTwitterの特性を活かした内容を紹介するなど、アカウントごとにしっかりとした使い分けができているようです。こうしたアカウントごとの使いわけに関しては、ノウハウがないうちは難しいでうすが、是非ともチャレンジしたいテクニックと言えるでしょう。
格安レンタカーの「ニコニコレンタカー」は時期的に面白いキャンペーン情報の拡散にSNSを利用
「ニコニコレンタカー」は株式会社レンタスが運営する格安レンタカーで、2008年12月よりFC募集を開始しました。とにかく安い利用料金から人気が高まっている格安レンタカーで、その安さの秘密は中古車を利用したレンタカー事業であること。これにより車両仕入れ価格を抑えることができ、さらに主にガソリンスタンドがフランチャイズ(FC)形態でレンタカーを運営することで、事務所や駐車場などの設備費、洗車、車両メンテナンスなどの人件費を削減することで、大手では実現ができない低価格でレンタカーを提供しています。
世界的に見ても日本の中古車の状態は良いことで有名で、海外から日本の中古車を購入して輸出する業者が多数存在するなど、日本車の品質の良さと耐久性が世界から評価されています。しかし、こうした走行性能が失われていないにもかかわらず、走行距離が増えた、旧年式になったなどの理由で、世間的には価値がないとされた中古車をしっかり整備・補修し、クルマを利用したい人に、利用したい時だけ、低料金で利用できるサービスとして登場したのが「ニコニコレンタカー」です。またこうした車両の品質を担保する仕組みとして、レンタカーを利用したお客さんには、利用終了後の翌日12 時にアンケートメールが送信され、このアンケートを元にフランチャイズ店舗では「エアコンの機器が悪い」などの不調箇所をしっかりと把握、整備を実施することが可能です。
ワールドカップに関連したキャンペーンをSNS・ソーシャルを利用してしっかり拡散
ニコニコレンタカーでは現在Facebook、Twitter、InstagramといったSNS・ソーシャルアカウントを運用しています。Facebookページでは基本的に新店舗のオープン情報を住所やアクセス方法、写真と共に紹介、さらにこの新店舗から近いおすすめの観光情報を丁寧に紹介しています。さらに現在はワールドカップ開催中ということもあり、SNS投稿で当たる!ロシア旅行プレゼント!」キャンペーンを実施中です。
これはニコニコレンタカーのTwitter公式アカウント(@2525rentacar)をフォローし、対象のツイートをリツイート、またはInstagram公式アカウント(@2525rentacar)をフォローし、「#ニコニコレンタカー」と「#ご希望の景品名」をつけて、ドライブにまつわる写真をアップしていただいた方の中から抽選で、「ロシアペア旅行券(3泊5日)」や「ピロシキギフトセット」などが当たるというもの。時期的にちょうどいいキャンペーンでもありますし、キャンペーンに応募したいからレンタカーをちょっと利用してみようか?と思わせるユニークなキャンペーンだと言えるでしょう。
Instagramアカウントにおいても、基本的にFacebookページ同様に、新店舗のオープン情報を住所やアクセス方法、写真と共に紹介、新店舗から近いおすすめの観光情報の紹介を行っており、Facebookページでも紹介しているSNS投稿で当たる!ロシア旅行プレゼント!」キャンペーンを紹介しています。このように時期的に今話題を集めるもの、時期的にSNS・ソーシャル上で流行になっているハッシュタグを活用したキャンペーンの拡散を、SNS・ソーシャルで行うというのも実に巧みな方法だと言えます。このように海外旅行が当たるというキャンペーンはインパクトが大きい反面、なかなかスピーディーに動くのが難しくもありますが、こうした面白いキャンペーンを、SNSで行うあたり、さすが業界に新しいビジネスモデルをもたらした企業ならではと言えるでしょう。