ビジネスホテル・リゾートホテルはどうやってデータをインバウンドに活用すべきなのか?
インバウンド市場が盛り上がる中で、ビジネスホテル・リゾートホテルがデータをインバウンド集客で活用する事例が増加しています。データ活用におけるビジネスホテル・リゾートホテルのプロモーションの成功事例では、インバウンドに関連するデータを、収集し解析することで効果的なインバウンド対策を実施できているようです。
このページでは、ビジネスホテル・リゾートホテルのデータのインバウンド対策やインバウンド集客における活用について、次の3つの事例を取り上げます。
- ビジネスホテル・リゾートホテル×データ活用事例その①:センチュリオンホテルズインターナショナルQlikViewを活用して宿泊料金の設定を最適化
- ビジネスホテル・リゾートホテル×データ活用事例その②:伊東園ホテルズ、42施設の客室稼働率アップを目指し予約管理をクラウドに移行
- ビジネスホテル・リゾートホテル×データ活用事例その③:キャンセル率が50%減に! 株式会社星野リゾートZoho CRM導入事例
ビジネスホテル・リゾートホテルのインバウンド対策やインバウンド集客では、データ活用をすることで効率的かつ効果的に施策を行えます。どこの国からのインバウンドが多いのか、消費額が多いのは国籍・年代含めどんな人なのかということは、対策を講じたりターゲットをしぼったりする上で非常に重要です。そして、それはイメージや体感ではわかりません。なんとなく中国人が多いかな、と思っていたら実は最も多いのは韓国人だった、ということもあるでしょう。正しいデータ活用をすることで、最も注力すべきはどこなのかということがわかってきます。体感ではかるよりも正確に、そして効率的に施策を行えます。
ここでは、ビジネスホテル・リゾートホテルという業界・業種におけるデータ活用のプロモーション事例を紹介していきます。
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「インバウンドコンサル」の資料を無料でダウンロードする「インバウンドデータ」の資料を無料でダウンロードする「調査・リサーチ」の資料を無料でダウンロードするセンチュリオンホテルズインターナショナルQlikViewを活用して宿泊料金の設定を最適化
都内で4つのホテルとカプセル・スパなどを展開するセンチュリオンホテルズインターナショナル。同ホテルでは、さまざまなデータを十分に活かしきれず、個人の経験や勘に頼って宿泊料金を設定していたことが課題となっていました。この課題を解決し、データを有効活用するために採用したのがQlikViewです。従来の定型集計フォームに縛られない自由なデータ分析を通じて、PMS(宿泊施設の管理システム)や経理システムなど各種データの有効活用を実現。データに基づいた最適な宿泊料金の設定が可能になりました。今後は、レビューなど口コミ情報も取り込んで数値化することを目指しています。これにより、宿泊料金とお客様満足度とのバランスを最適化して、リピートにつなげるとともに、新ホテルの開発計画にも役立てていく方針です。
センチュリオンホテルを経営するヤナガワグループは、1978年の創業以来「お客様第一主義」の精神を大切に事業を拡大してきました。現在では、アミューズメント事業、カプセル・サウナ事業、飲食事業、パーキング事業などを幅広く展開しています。センチュリオンホテルの特徴は、画一的なホテルを展開するのではなく、各エリアの客層とニーズに適したコンセプトを明確に打ち出した施設を展開しています。QlikViewによる売上データの分析も進んでおり、エリアの客層とホテルの特徴との関係がより明確化できるようになったといいます。改装の際にファミリールームを増設したことで、潜在需要を取り込むことができ、売上増に貢献しました。これは、今後の新ホテルの開発計画にも役立っているとのこと。宿泊客の詳細なデータ分析が可能になりました。一方、未来データとは予約情報であり、お客様の国別イベント、例えば旧正月や中国の国慶節に合わせていち早く需要を読み、価格設定にいち早く反映できるようになっています。
伊東園ホテルズ、42施設の客室稼働率アップを目指し予約管理をクラウドに移行
リゾートホテルチェーンである伊東園ホテルズは、宿泊予約管理システムをクラウドサービスを用いて刷新。2014年9月、同社の運営する温泉リゾートホテル42施設で利用を開始しました。同社はこれまで、宿泊予約管理システムを自前で開発。約100台のサーバーを各拠点に分散配置し、空室状況や売上実績などの経営指標を拠点ごとに集計していました。このため、チェーン全体の状況を素早く把握することが困難であるばかりか、各拠点にとっては運用管理の負荷が重荷となっていました。インターネット旅行サイトから予約できる施設が一部にとどまっていることも問題に。 これらを解決し、経営管理の強化や顧客サービスの品質向上を実現するには、システムの一元化が不可欠。同社はそう判断し、宿泊管理機能のほか売上管理機能、顧客管理機能、予約機能をクラウド型で利用する新システムの構築を決定。
2014年9月の利用開始後、すでに大きな成果が出ています。全施設の空室状況を5分程度で把握できるため、稼働率を向上させる施策を即座に立案できるようになったと言います。クラウドへ移行したことによる利点も大きく、拠点におけるサーバー運用管理業務を撤廃でき、担当者が接客業務に注力できる体制が整い、外部のサイトコントローラー(インターネット予約サイトの在庫調整や料金調整を管理するシステム)との連携も整備されました。これにより、ほぼすべての施設をインターネット予約サイトから予約可能になり、販売機会の拡大と顧客の利便性向上を狙う方針です。
キャンセル率が50%減に! 株式会社星野リゾートZoho CRM導入事例
コンセプトの立て直しと革新的な経営により再生案件の稼働率を大幅に改善した「星野リゾート リゾナーレ 八ヶ岳」。同施設のブライダル事業では、もともとエクセルで来館管理をしてきたが、「ファイル紛失のリスク」や「共有作業の煩雑さ」を考慮し、2013年6月にクラウド型顧客管理「Zoho CRM」の本格導入を始めた。Webからの予約はAPIで直接Zoho CRMに取り込む事で、入力の手間を削減。さらにZoho レポート(クラウド型 BIサービス) との連携により、刻々と変化する営業/マーケティングデータを毎日レポート形式で詳細に視覚化。これにより、キャンセル率が50%減になったのだと言います。