2020年の中秋節は10月1日:日本と異なる風習やアフターコロナのインバウンド対策も紹介

公開日:2020年09月17日

中秋節は、中国の伝統的な4大祝日の1つとして大切にされており、その日に月餅を食べながら月を鑑賞する風習があります。

2020年は国慶節と重なり8日間の長期休暇となり、中国人による海外旅行がさらに活発化すると予想されましたが、新型コロナウイルスの世界的な流行を受け、海外旅行の需要がほぼ消失しました。

この記事は、これまでの中秋節の伝統的な風習や過ごし方をふまえ、2020年の中秋節の動向予測と今後の中国市場へ向けた情報発信に求められることについて解説します。

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中秋節とは

中秋節は、中国では春節(旧正月)などと並ぶ、四大伝統行事の1つです。

毎年旧暦の8月15日が祝日に設定されており、家族が集まってお月見を楽しみながら五穀豊穣をお祝いするため、「団らん節」と呼ぶこともあります。

ここでは2020年の中秋節の日程と、中国の祝日の特徴について解説します。

2020年の中秋節は10月1日

中秋節は、毎年旧暦の8月15日となっています。2020年の中秋節は、新暦に変換すると10月1日となり、今年は国慶節と重なり、8連休になるのが特徴です。

2019年に中国政府の国務院が公式に発表した、2020年の祝祭日は以下の通りです。

祝日名

法定祝日

休日期間

 連休

元旦

1月1日(水)

1月1日(水)

なし

春節

1月25日(土)

1月4日(金)~1月30日(木)

7連休

清明節

4月4日(土)

4月4日(土)~4月6日(月)

3連休

労働節

5月1日(金)

5月1日(金)~5月5日(火)

5連休

端午節

6月25日(木)

6月25日(木)~6月27日(土)

3連休

中秋節

10月1日(木)

10月1日(木)~10月8日(木)

8連休

国慶節

10月1日(木)

10月1日(木)~10月8日(木)

8連休

中国には中秋節のように年によって日付が変わる祝日が複数存在

中国の祝日は、日本や西欧諸国などで一般的に用いられる西暦とは異なる旧暦(陰暦)に基づいた祝日が多く存在します。

その日付は西暦に換算すると毎年変動するため、事前に確認する必要があります。

中国の祝日のなかには、年によって変動するものは以下の通りです。

一方、毎年日程が固定されている中国の祝日もあります。

  • 元旦:1月1日
  • 労働節:5月1日
  • 国慶節:10月1日

今年の10月1日は国慶節中秋節が重なるため、8日間の長期休暇となります。

【2020年】中国の祝日を紹介

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中国における中秋節の過ごし方

中秋節は日本では「十五夜」「中秋の名月」と呼ばれ、日本でも伝統的に祝われている祝日です。

しかし、日本では月を花とともに愛で豊作の感謝をする日とされていますが、中国においては、満月を「円満・完璧」の象徴と考え、伝統的な過ごし方は家族のつながりを重視する風習が見受けられます。

そのため、中国では中秋節「団らん節」とも呼ばれています。

また、日本では月見団子を食べますが、中国では「月餅」というお菓子を食べるのが特徴です。

月餅は満月に見立てた円形となっているため、家族の円満を表しており、中秋節には欠かせない食べ物です。

月餅は古代ではお供えものとして中秋節に食べられていましたが、現在では中秋節の贈り物として人気を集め、一部の会社も従業員の福利厚生として、月餅の詰め合わせを贈ったり、月餅の引換券を配布したりしています。

中秋節とは

中秋節とは、中国の伝統行事で、日本にもある中秋の名月を愛でる風習です。この日は家族が集まってお月見を楽しみながら五穀豊穣のお祝いをします。中秋節は毎年旧暦の8月15日で、2019年は9月13日、2020年は10月1日にあたります。この日には、月餅と呼ばれる満月に見立てた平らで丸い形をした伝統的なお菓子を食べる風習があります。ここでは、中秋節の由来や風習、日本のお月見との違いを解説します。目次中秋節とは?伝統行事、中秋の由来は?中元節との違い中秋節にまつわる風習・食べ物・過ごし方中秋節は月餅...


国慶節と重なる2020年中秋節の動向とインバウンド対策

2020年の中秋節国慶節と重なっているため、2019年の国慶節の様子を踏まえて、今年の中秋節動向を予測し解説します。

一方、新型コロナウイルスの感染拡大による、インバウンドの中国市場への影響も合わせて紹介します。

2019年の国慶節では旅行先のランキングで日本が首位に

中国において国慶節は、大型連休が組まれることもあり、1年のなかでも特に旅行が活発になる時期とされています。

中国政府の統計によると、2019年の国慶節では、約8.5億人が国内外の旅行に出かけ、うち700万以上の人が海外旅行に行きました。

またアリババ傘下の旅行予約サービス「フリギー」(飞猪/飛猪)が発表した2019年国慶節の人気海外旅行先ランキングでは日本が1位になるほど、訪日旅行への注目度が非常に高かったのが特徴的です。

【訪日ラボ TV生出演】中国「国慶節」の最新人気スポットとは

きょう4日、テレビ朝日の朝の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」に訪日ラボ編集長 根本一矢が出演しました。番組のパネルコーナーにて、中国「国慶節」における中国人観光客のトレンドや、その理由について紹介しました。関連記事訪日ラボによる国慶節情報まとめ【中国】最新トレンドに現地ニュースからキャッチアップ(1)【中国】最新トレンドに現地ニュースからキャッチアップ(2)目次中国「国慶節」始まる 今年は日本が一番人気に韓国人観光客が激減した九州に中国人観光客が2019年国慶節・新人気スポットは?中国...

2020年:新型コロナウイルスの影響で訪日中国人が激減

2020年は中秋節国慶節が重なるため、今年最長の大型連休と呼ばれていますが、新型コロナウイルスの影響を受け、訪日需要の回復は厳しいものとみられます。

現時点では、日本政府は、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた水際対策として、海外からの入国制限を行っています。中国も対象となっており、観光目的での渡航が制限されているのが現状です。

2020年8月21日にJNTOが発表した訪日外客数の2020年7月推計値は3,800人と、4か月連続で前年比99.9%減となりました。中国人市場も7月の訪日外客数は前年比99.9%減の800人と、ほぼゼロに近い数値となっています。

7月訪日外国人も99.9%減の3,800人 4ヵ月連続でほぼゼロに:世界的に「第2波」への警戒強まる【グラフで見るインバウンド】

2020年8月21日、日本政府観光局(JNTO)は訪日外客数の2020年7月推計値を発表しました。7月の訪日外国人数は3,800人と、先月の2,600人から1,200人増加しましたが、前年比では引き続き99.9%減となっています。4ヵ月連続でほぼゼロに近い数値が、全22市場でみられました。欧州やアジアでは移動制限の解除が進み、国内やEU域内での旅行需要が徐々に回復する一方で、依然として日本が海外からの入国を制限していることが要因といえるでしょう。本記事では、7月の訪日外客数のデータとともに...

中秋節での巻き返しは困難、一方で中国人の訪日意欲は高い状態が続く

日本インバウンド・メディア・コンソーシアム(JIMC)が、中国のネットユーザー145名を対象に実施した「中国人最新訪日意識調査」では、訪日旅行について約72%が前向きに捉えており、「中国政府および日本政府が安全宣言を出したら行ってもよい」と回答した人が約58%に達しました。

また、新型コロナウイルスの収束後に行きたい国として、日本が1位(40%)にランクインし、2位のタイ(12%)を大きく引き離す結果となりました。

現在の新型コロナウイルスの感染流行状況や水際対策の現状をふまえると、2020年の中秋節における訪日中国人の誘客は困難とみられるものの、この調査結果から、依然として中国人の訪日意欲は顕在であり、安全宣言後に訪日中国人の増加がみられると考えられます。

アフターコロナのインバウンド市場はどうなる?各国の状況・訪日意欲・必須の対策を解説

コロナウイルス感染第2波への懸念は拭えないものの、日本を含め各国で新型コロナウイルス感染者もピーク時を境に減少傾向にあり、各国で段階的に経済活動を再開する動きが見られています。日本では6月19日より県をまたぐ移動が全面的に解除となった他、入国制限措置の緩和策第1弾としてビジネス関係者に限り、6月下旬よりベトナムとの間で往来を再開させる方針で最終調整に入っています。また、中国やアジア各国では秋以降の訪日旅行に意欲的な姿勢を見せており、インバウンド需要回復に向けアフターコロナの新習慣として、3...

新型コロナウイルス終息後を見据えた情報発信が大切

訪日外国人向けにプロモーション支援をおこなうペイサー社が4月に実施した「新型コロナウイルスが終息した後の日本旅行に関する意識調査」では、「最近関心を持っているところ」といった質問について、中国人回答者の85.21%が「日本国内の感染状況」に関心を示していることが明らかになりました。

また、「ショッピングスポット」に関心があると回答したのは中国人が33.2%となり、台湾人回答者の14.02%と比べると、訪日中国人の購買意欲の高さが顕著であることがわかります。アフターコロナも、訪日中国人の「爆買い」需要は、引き続き継続していくものとみられます。

そのため、ショッピングをはじめ、中国人が訪日旅行に期待することに関する積極的な情報発信が、今後の訪日中国人向けのインバウンド対策の1つとして求められるでしょう。

中国人の訪日意欲は?各種アンケートデータから、コロナ禍の関心事、アフターコロナに向けた対策を紹介

新型コロナウイルスの影響により外出に制限がかかっていた中国では、旅行に行けなかったという事情もあり、訪日意欲が高まっています。中国人が行きたい国を調査した統計によると、日本が1位にランクインしており、そのなかでも訪日中国人にもっとも人気となっている都道府県は北海道であることが明らかになっています。「日本インバウンド・メディア・コンソーシアム」が実施した調査では、日本および中国政府が安全宣言を出した時期に日本を訪れたいという意見がもっとも多くなり、その時期を見越した訪日中国人に対するアフター...


8連休となった中国の中秋節、中国人の関心をひく情報の継続的な発信を

中国において、中秋節では月見をしながら家族との団らんを重視する傾向にあります。

2020年の中秋節国慶節と重なり8連休となり、例年の様子では訪日旅行の活発することも期待されていましたが、現時点では中国人観光客に対する入国制限がまだ緩和されず、今年の国慶節中秋節の連休に客足の戻りが期待できません。

ただし、依然として高い訪日意欲をみせる訪日中国人市場では、アフターコロナの誘客促進が期待できるでしょう。

彼らの訪日需要に応えるためには、中国人の関心が高いトピックや、新型コロナウイルスの安全対策に関するアピールも含め、継続的な情報発信が求められるでしょう。

中国「8連休」まもなく...「リベンジ旅行」欲高まる:長距離、少人数、レンタカーがトレンド

国慶節は中国では春節(旧正月)に次ぐ大型連休であり、この時期に多くの中国人が国内外を旅行します。2019年の国慶節の連休に旅行する中国人の総数は8億人で、そのうち750万人が中国国外への旅行をするとの推計がありました。今年は新型コロナウイルスの影響で、中国人による海外旅行が消失した一方、最長8連休の長い休暇やリベンジ消費心理の働きかけにより、国内旅行が活況を迎えています。この記事では、2020年国慶節連休における中国人の旅行トレンド予想について整理します。関連記事中国の祝日「国慶節」とは?...


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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